その演出にイェニファーはとても感激しよろこびますが、サムはイェニファーもグルだと思いこんなことをする理由を聞きます。

イェニファー「彼(シモン)が好きなら あなた(サム)を愛せるって」

サム「弟は他人に興味ない 自己満足でやってることだ」

イェニファー「嘘よこんなに素敵な夜を用意してくれた。あなたが大切だからよ」

引用:シンプル・シモン/配給:フリッカポイカ

イェニファーは、シモンの「好きな人のためならなんでもする」という優しさがわかる女性でした。

サムもまたシモンが今までしたこともなかったことをしてくれたことに気がつき、気持ちを落ち着かせることができました。

シャイなスェーデン人

スェーデン人は非常にシャイで「ビンのふた」と呼ばれるほど人と打ち解けるのに時間がかかるそうです。

一度心を許せば、固かったふたがとれたように容易に打ち解けるという国民性なのです。そして、心を許した最大の表現がハグすることです。

失敗が成功を生むのもバランスの法則

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シモンは“特別な知性”をもったアスペルガーだからこそ、このミッションは成功したと思ったのでしょう。

そして、宇宙は感情がない(シモン自身)と思っていた宇宙にも感情があるのかも…とも感じ始めていました。

しかし、サムとイェニファーは恋人同士にはならなかったことで、シモンは宇宙船にとじこもりサムはシモンに質問します。

サム:なぜ、彼女を選んだ?

シモン:消えてほしくない

サム:またきっと会える

シモン:兄さんのことが嫌いなら、僕のことも嫌いだ。彼女は消えちゃった…。

引用:シンプル・シモン/配給:フリッカポイカ

サムはシモンが自分の恋人を探すうちに、サムと同じように接してくれるイェニファーのことを好きになっていると知った瞬間でしょう。

イェニファーが「シモンのことを好き」ならば、シモンには彼女のことが必要なのだとわかりました。

触れた指先は心を開いた証

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イェニファーは消えてなんていません。宇宙船に逃げ込んだシモンが宇宙船のふたを開け近づきます。

「私は消えたりなんかしない。あなたが好きだから…。あなたをハグしてもいい?」

「どうして?」

「感謝したい。夢みたいな夜とそしてあなたと私に」

「僕は触れられるのが嫌いだ」

「でも、手遅れよ」

引用:シンプル・シモン/配給:フリッカポイカ

イェニファーの指先がシモンの指先に触れていました。そのことに気がついてもシモンは拒否反応がでませんでした。

イェニファーとの数日間でシモンの心は感情のない宇宙から抜け出し、好きという感情が生まれたのでしょう。

この映画はスェーデンのポップなインテリアやスェーデン人の人となり、特徴を鑑みるとよりよく感情の変化がわかり楽しめる作品でした。

そして、アスペルガー症候群のこともよりよく理解できる作品だといえるでしょう。