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1993年に公開された映画【遠い海から来たCOO】は、小説家景山民夫さん原作のある少年の成長物語です。
小説自体は1988年に出版され、雑誌に連載されるなどして話題となりました。
そして1993年にアニメ映画となり多くの人に愛される作品となったのです。
物語にでてくるのはとても可愛らしいクー。
クーは恐竜の赤ちゃんですが、このクーを巡って大きな事件が起きていきます。
一体クーはどうなってしまったのでしょうか。
今回は懐かしの名作【遠い海から来たCOO】より、クーと洋助との関わり方から見えてくるクーの心境を考察します。
そもそも人間である洋助がなぜ恐竜の母親になれたのでしょうか。そしてなぜクーは洋助の元を去ってしまったのでしょうか。
周りの大人たち、特に大佐がクーをしつこく狙う理由についても考察していきます。
なぜ洋介はクーの母親になる事ができたのか
おばぁの歌に真実が!?
気になる謎のヒントは映画の冒頭で歌ってるおばぁの歌の歌詞にありました。
嵐が来るよ 大きな生き物連れて来る 新しい命が生まれるよ
引用元:遠い海から来たCOO/配給会社:東映
まずはこの歌詞を頭に入れておいてください。
洋助が冒頭で見た夢
洋助はある晩夢をみますが、この夢が「予知夢」のようなものだったのでは無いかと思われます。
夢の中でハリケーンの中恐竜が血を流しながら透明な殻のようなものを産んでいますね。中には小さな恐竜が寝ています。
引用元:遠い海から来たCOO/配給会社:東映
ここで冒頭に書いたおばぁの歌詞を思い出してください。
夢が洋助の目の前にある現実とあまりにもリンクしているのがお分かりいただけるかと思います。
いわばこれが次のシーンへの布石となっていたのです。
恐竜もアヒルと同じ?!
洋助とクーは、クーが生まれたばかりの時に出会いました。
透明な膜が体に張り付いていたのでまだこの世の何にも触れていないことが分かります。
そして洋助がクーと出会ったこの瞬間に、はじめて目を開けたのでしょう。
たまごから孵りたてなので初めに見た洋介のことを母親と思ったと考えられますね。
これは海洋学者の洋助のお父さんがいうには“インプリンティング“だそうです。
アヒルなども生まれてすぐに見た動くものを母親と思う、というのは有名な話です。
恐竜のクーもまさにこの“インプリンティング”で洋助を本能的に母親だと勘違いしてしまったのです。
クーはプレシオザウルスという恐竜の子供
クーの正体
トニーの故郷はオーストラリアであることが物語の中で明かされていましたが、プレシオザウルスというのはオーストラリア近辺が生息地とされています。
そしてトニーの憧れの生物がまさにプレシオザウルスだったのです。