隠れ家にいくためにクリスティーヌを馬に乗せて進むファントムに優しさを感じました。
馬を持つことは富の象徴だったようでその力も見せていたのではないでしょうか。
ファントムの馬はブラックでラウルの馬はホワイトまさに陰と陽なのです。
怪人の隠れ家にて
ファントムは地下の隠れ家にクリスティーヌを連れてくるのが夢だったのです。
二人だけでずっとここで暮らしたいと思っていたのでしょう。
太陽の光が入らなければ自分の醜い顔もハッキリ見えないだろうと思っていたのかもしれません。
仮面の下の醜い顔を見てしまう
地下室に行く道のりでファントムの歌で催眠状態になります。
蝋人形まで作る天才
ウエディングドレスを着た自分の蝋人形を見た瞬間にどんな気持ちになったのでしょうか?
すぐに気を失ってしまうほど自分にそっくりだと驚いたのです。
蝋人形やドレスも作れるほどの天才でした。
父であり音楽の天使そして友達だと思って信頼していたのにうらぎられた気持ちになったのです。
仮面を剥がされたとたん悪魔に
作曲をしている後ろ姿に父の姿を重ね合わせてどうしても音楽の天使の素顔が見たいと思いました。
クリスティーヌがそばにいたことがうれしくて油断していたのでしょう。
ファントムは突然顔を見られたことで恐れられたり嫌われたりすることが怖くて激怒してしまったのです。
音楽の天使から悪魔に変わった瞬間でした。
クリスティーヌは怖いと思いながらも心の奥にある哀しさも感じたのです。
洗脳を解くラウル
ファントムはどうしてもクリスティーヌを主役にして自分のものにしたかったのです。
音楽しかつなぎとめる方法がなかったから。そしてラウルに勝てるのはそれだけだったと思ったのでしょう。
オペラ座から連れ出そうとするラウル
人殺しをしてまでも地下室に閉じ込めようとするファントムを恐れるクリスティーヌはなぜ屋上に逃げたのでしょうか?
地下に隠れているファントムが屋上に来るとは思っていなかったのです。
ファントムに捕まればあの暗い部屋で自由な世界が奪われることになります。
それと同時に幼いころから寂しさを埋めてくれた人が自分のために殺人を犯すのも辛かったのでしょう。
ラウルは父親を思う寂しさがあるから音楽の天使がいると信じているクリスティーヌを現実に引き戻しそうとします。
ここからクリスティーヌを連れ出すことを決めたのです。
陰で見ていたファントム
2人の会話を聞いていたファントムはクリスティーヌの本当の気持ちもわからずに裏切られたと思いました。
しかも劇場のスポンサーで何不自由なく育ってきたラウルに奪われたことが悔やしかったのです。
幼いころからただ一人クリスティーヌだけを心の支えに生きてきたのですから。
それさえも無くなってしまったら何の楽しみもなく生きる望みも無くなってしまいます。
2人がキスをするのをただ黙って見ているしかできないその仮面の下の顔が恨めしく思えるのでしょう。