バンドや仲間たちへの愛の大切さに気が付かなかった。このことが彼のぶつかった壁といえます。

ですが、デヴォンをそうさせているのは周りの人たちでもあるのです。

一人皆とは違うリズムを刻みはじめ、周りの生徒や観客、最後には先生までデヴォンの暴走を容認している様子が見て取れるからです。

事実、彼の才能は周りとは一線を画すものなのでしょう。

ただ、そういった経験の積み重ねが「自分は周りの人間とは違う」という過剰な自信に繋がったのです。

デヴォンに楽譜の学習を決心させたものとは

楽譜が読めないのをショーンに指摘された時など、デヴォンが学習をはじめるタイミングはたくさんあったはずです。

しかし、講義に出るように諭されても出席しようとしなかったのは、彼の中に「楽譜を読めなくても自分は天才だ」という自信があったからでしょう。

過剰すぎた自信

マーチングバンド
その抜きん出た才能が故に、コツコツと積み上げる努力を避けることができたのです。

レイラになぜダンスが好きなのに勉強をするのかと尋ねるシーンがありますが、これはデヴォン自身に問いかけているようにも聞こえます。

「なぜ才能があるのに楽譜を読めなければいけないのか」と。

またそれは、ライバル校の監督からスカウトを受けたシーンからもうかがえることではないでしょうか。

監督に楽譜が読めないということを告げたあの時点では、楽譜を学習する気は全くなかったのでしょう。

自分がバンドをクビになった理由は楽譜が読めないからでも協調性がないからでもなく、監督に嘘をついていたから、と思っていたようにも感じます。

監督からも、楽譜なんて読める必要はないと言葉をかけてもらい、ようやく自分の考えを認めてくれる場所を見つけたと思ったはずです。

嘘をつかずに、はじめから「楽譜は読めないが才能のある自分」を受け入れてくれる場所を探せばいいのだと、反省したのではないでしょうか。

ところが現実はそう簡単ではなく、ライバル校の監督がリー監督に言い放った辛辣な言葉がデヴォンを苦しめたのであろうと考察できます。

「お前はニセモノだ」

引用元:ドラムライン/配給会社: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

この言葉を自分に向けられたものだと思ってしまったデヴォンは、楽譜の読めないドラマーは本物にはなれないと薄々感じ始めていたのかもしれません。

ショーンとの衝突

悲しむ男性

大学入学当初からデヴォンはショーンに食って掛かかるようになりますが、なぜ執拗にショーンにだけ喧嘩を売っていたのでしょうか。

確かにデヴォンは高慢な態度ではありますが、同級生や他の上級生から支持を得ているのもまた事実です。

デヴォンの才能は誰しもが認めていましたが、ショーンだけはそれを言葉にしなかったので、デヴォンは彼に負けを認めさせたかったのでしょう。

しかしそれは、上手ければ勝ち下手だから負ける、という独りよがりな考えであり、バンドのことは一切度外視したものです。

ショーンもはじめはバンドのためにデヴォンの考えを改めさせようと思ったに違いありません。

しかし、ドラムソロを任せたあたりからデヴォンに恥をかかせたい、デヴォンの鼻を折りたいと思っていたのでしょう。

これは「楽譜が読めないことにいつから気が付いていたんだ」とショーンにバンドへの愛を説く監督の言葉からもうかがえますね。

バンドへの愛が芽生えた瞬間

マーチングバンド

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