しいていえばフューリーらしからぬ間抜けな役どころをさんざんしていた、くらいのことでしょうか。
そこでまず考えられるのが、キャプテン・マーベルとの関係性です。
フューリーとスクラル人はキャプテン・マーベルに大きな借りがあります。それを返すために、フューリーは宇宙へと旅立っていた…。
しかし、これではフューリーがエア・バカンスを楽しんでいた理由に説明がつきません。そこまで切迫した理由でもないのでしょう。
フューリーが地球を離れバカンスを楽しめた理由は?
少なくとも、地球にはフューリーがバカンスを楽しめるだけの保証があった、と考えるのが妥当です。
それは例えば…キャプテン・マーベルはすでに地球にいた。もしくはそれと同等の保証があったのでしょう。
キャプテン・マーベルはなぜパーカーを助けなかった?
仮にキャプテン・マーベルが地球にいたとして、なぜミステリオを放置したのでしょうか。
例えばにキャプテン・マーベルがすべての力を封印されて、地球での暮らしをエンジョイしていたとすればどうでしょうか。
さすがに飛躍しすぎでしょうか? いや、例えばキャプテン・マーベルの次回作を考えるならばありそうな話です。
しかも、「エンドゲーム」でキャプテン・マーベルの通った美容院の伏線もまだ回収されていません。
キャプテン・マーベルはその力を封印されていた?
知られている通り、キャプテン・マーベルの力はあまりにもアンタッチャブルです。
ハルクを凌駕したサノスでさえも彼女にはさんざん手を焼きました。
彼女の物語を作るために力、もしくは記憶を封印するというのは、まずありそうな筋書きです。
所縁のある地球での暮らしを続けるうちに本来あるべきだった自分の姿に向き合うことになったキャプテンマーベル…いやキャロル・ダンバース。
そこに絡むのが…たとえばピーター・クィルあたりであれば、彼女が地球のピンチに登場できなかったとしても不思議ではありません。
フューリーの靴を盗んだのは誰?
最後に見逃せないのがフューリーから靴を盗んだのが誰か、という点です。
そんなくだらない、と思われるかもしれませんが、相当ないじめられっ子でなければ、人間そうそう靴なんて無くすものではありません。
三角形のサンドイッチが食べられないこと以外、これといった欠点の見当たらないフューリーの人物像を考えても、これはあまりにも異常です。
やはり彼の靴は盗まれたと考えるのが妥当でしょう。
フューリーの靴を盗みそうなヒーロー、あるいはヴィランは誰?
靴を盗みそうなヒーロー…たとえばロケット、あるいはそれにそそのかされた誰かはやってのけるでしょう。ソーあたりも候補になりそうです。
実際にロケットは「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」で意味もなく義足を盗ませたりしています。
しかし、ここでは新たな仮説を提唱したいと思います。
フューリーの靴を盗んだのはマルチバースからの使者?
本作ではマルチバースについての可能性が言及されました。
それはミステリオがついたウソでしたが、「第4フェイズ」からその存在がフォーカスされる可能性は極めて高いと考えてよいでしょう。
いままで無かった他次元からのヒーローがMCUに参戦。そう考えるだけでファンなら心震える展開です。
そこでマルチバースを前提に他次元から参画しそうなヒーローを探してみます。
ファンなら当然「X-MEN」…ミュータントの参戦を期待したいところです。
しかし、フューリーの靴を盗むウルヴァリンやマグニートーなんて誰も見たくありません。
考えうるかつて登場していない、いたずら好きなマーベルヒーローとは。
それではズバリ言います、デッドプールならどうでしょうか。
彼ならなんか退屈だから、という理由でフューリーの靴を盗んだとしても不思議ではありません。
そして、スクラル人はデッドプールの世界で彼の代わりを演じるという訳です。
しかもなんといっても彼は「X-MENシリーズ」の一員です。その登場が全世界の期待をどれだけ震わせることか…。
ただ彼が登場するとなれば、映画のレーティングが問題になりそうです。
しかし「ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックス」で見せたどえらい数の殺戮シーンを考えればなんとかなりそうな気もします。
デッドプールの登場は、まさにマルチバースシリーズの出ばなを飾るにふさわしい、最高の「顔見せ」になることでしょう。