出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B07V6R15RG/?tag=cinema-notes-22
アガサ・クリスティーが自身の最高傑作と豪語した推理小説を映画化した「ねじれた家」。
ソフィアからの依頼で、大富豪レオニデス一族で起こった殺人事件を調べたチャールズがろくに推理しないことにも注目です。
また12歳の少女が犯人に据えられたことにより、多くのミステリーファンに衝撃を与えました。
まだ幼いジョセフィンが犯人である証拠とされた日記には一体何が書かれていたのでしょうか?
彼女が事件を引き起こした理由と合わせて考察していきます。
日記には何が書かれていた?
私達は日記にいろいろな事を書きます。今日の出来事や不満、楽しかった事。
はたまた妄想やポエムまで、他人の目に触れないという前提で書いていると思います。きっとジョセフィンも同様だったはずです。
探偵ごっこが好きな彼女ならば「祖父を殺した」くらい書いても違和感はありません。
彼女は退屈な日常を面白くすべく、他愛もない愚痴や妄想を書いていただけではないでしょうか。
ジョセフィンの場合、犯行計画も妄想の一種と考えるべきです。
そして自分が書いた内容が実際に事件となったことで、「自分は凄いんだ」と勘違いしてしまった可能性があります。
ジョセフィンが事件を引き起こした理由
「祖父にバレエを辞めさせられた」「ナニーが嫌い」という理由だけで犯行に及んだと説明がありました。
本当にそんな事くらいで人を殺したのならショック過ぎて呆然としてしまいます。
一方、この犯行動機は子どもらしさを強調しているともいえそうです。未熟さは時として凶器になります。
大人であれば我慢できることも、子どもには耐えがたい苦痛だったのかもしれません。
本当にジョセフィンが犯人?
12歳にして残虐さを隠し持ったモンスターを生み出した「ねじれた家」。
それが事実なら他にも別なモンスターがいるかもしれません。
ジョセフィンが事件を引き起こしたと見せかけることも可能だったのではないでしょうか。
祖父を殺すメリット
イオニデス一族の中で唯一お金に困っていない人はアリステッドだけだったのではないでしょうか。
ジョセフィンの父フィリップにはお金が無く、彼女にバレエを習わせる余裕はなかったはずです。
バレエの練習代も祖父が出していたのかもしれません。
そう考えると、ジョセフィンが祖父を殺したところで彼女にメリットはないようにみえます。
ナニーを殺したのか
口うるさいから殺したように見えますが、ナニーはイーディスが殺したと思われます。