か弱い可憐な人だと捉えるのであれば、それは女性を知らなさ過ぎます。

彼女は、生粋のお嬢様なのは確かで、一切意思を持たない種類の人間なのです。

生まれてから死ぬまでに与えられた快楽の中で、感情を揺らせて生きることはできても、それ以上の人生は選ぼうとしません。

恋は幻を追いかけているようなもの

ティジーは、美しく可憐で、きっと男性に優しく接する可愛い女性なのでしょう。

けれど、それ以上でもそれ以下でもありません。

ギャツビーが5年も恋慕していたのも、幻想に浸っていただけであり、執着の一種でもあるのです。

それが恋というものの本質だとしたら、冷めない恋をできるギャツビーは偉大です。

テイジーの心に迫る

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ティジーを見ていても、無邪気にダンスをして美しいのはわかっても、その人となりが一向に見えてきません。

トムの愛人との比較

トムは結婚式の一週間後に愛人を作りましたが、彼の愛人は、油まみれの車の修理工の女房です。

ティジーと真逆の生活感たっぷりな女をトムは求めています。

情が深く、奔放で野生の匂いのする女です。

対局にいるのが、テイジーで、生活感や執念のような生命力が一切ありません。

彼女といると、人は空虚感を感じるようになるのではないでしょうか。

女性としてどう生きる

ティジーは、結婚式直前までギャツビーを想って泣いていましたが、結婚したらすぐにトムを愛したような軽い女性です。

尻軽という意味の軽さではなく、陽炎のような軽い生き方をする女性なので、どう生きたいかなどの哲学は持ち合わせていません。

ギャツビーの真の姿

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ギャツビーは、貧困層から成り上がった人物ですが、そのパワーたるや相当なものです。

思わず我を忘れて怒ったときの、怒鳴り声や勢いから、まるで原子爆弾のようなパワーを持った人物だと伺えます。

テイジーに抱いた恋心の本質

純粋な青年男子が抱きがちな恋でもあるし、成り上がりの人間からすると、高嶺の花を自分の手にするという野心の現れでもあります。

テイジーに執着している理由は、その存在の軽さを求めたからなのでしょう。

なぜなら己は、メラメラと燃える下級社会の人間だから、そんな自分とは真逆の質を求めたのです。

緑の光が示すもの

トムとテイジーが住む邸宅の対岸に、自分も大邸宅を構え、毎晩テイジーを想ってその方向にある緑の光を眺めます。

それは、緑は若葉の色でもあり、青春の思い出を象徴しているものだと捉えられます。

ギャツビーは思い出に執着して、現在を見ていなかったのです。

ニックの今後

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ウォール街で働いていたニックは、ギャツビーのことを偉大だと敬意を表し、出来事を書き留めていきます。