道を間違えるなという教えは、闇に落ちるなという強いメッセージなのです。
エンシェント・ワンは闇を知りつつ自分をコントロールしていた
師であるエンシェント・ワンのセリフに下記のようなものがあります。
あなたの知っている世界、それはほんの一部に過ぎない
引用:ドクター・ストレンジ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
映画の世界観を表現するセリフですが、深読みすれば物事には矛盾も闇も存在するととれるセリフです。
闇の力に手を出していたエンシェント・ワンは、それが教えに背くことも熟知し、より善の力が必要なために闇の力を使用しています。
善の為の闇の力といえど、コントロールを見誤れば彼女もまた敵となっていたでしょう。
エンドロールでのモルドの意味深な言葉
ストレンジのよき理解者として登場したモルドですが、エンドロールでは次に繋がるであろう意味深なセリフを残しています。
彼の存在理由を考察しながら、謎のセリフに迫ります。
コミックでモルドは悪役だった
バロン・モルドは劇中ではストレンジを助ける仲間として描かれていますが、原作のマーベルコミックでは悪役として描かれています。
このことからもモルド残した下記のセリフは、モルドが今後悪役になるのではないかと予想させるものとなりました。
この世界には魔法使いが多すぎるのが全ての間違いの元であり、これから魔法使い達をひとりひとり探し出す
引用:ドクター・ストレンジ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
エンシャント・ワンよりも早くにストレンジの才能を見抜いていたモルドは、ストレンジの底知れぬ力に危険を感じています。
またしても正義に闇を感じるという矛盾が生じているのですが、なぜ監督は「ドクター・ストレンジ」の劇中でモルドを悪役として描かなかったのでしょうか。
映画でモルドの設定を変えた訳
原作では悪役だったモルドをなぜ味方として描いたのか、そこには続編へと続く布石があったようです。
監督は悪に染まる前のモルドを描くことで、モルドへの根本的な理解を深めて欲しかったと語っています。
闇に存在する人間は、正義に隠れた矛盾から生まれてくるという姿が実によく表現されています。
今後のモルドはロキ的な存在になる
ドクター・ストレンジの能力とは?
劇中で敵を殺さないドクター・ストレンジは逃げ回る姿が印象的ですが、彼のソーサラー・スプリーム(最高の魔術師)たる力を支えるアイテムたちを再確認しておきましょう。
スリング・リングとマント
ストレンジは様々なアイテムを駆使して戦います。
まずは空間移動が出来る「スリング・リング」ですが、戦いでは一瞬で空間を開いたり閉じたりさせなくてはならず、なかなかの集中力を要します。
そしてドクター・ストレンジのトレードマークともいえる深紅のマントは、アイテムというよりも登場人物といった方が正しいのかも知れません。
己の意思を持ち、ストレンジにとっては相棒のような存在ですね。実はこのマントをデザインしたのは、アカデミー衣装デザイン賞の受賞経験者であるアレクサンドラ・バーンです。
マイティ・ソーやアベンジャーズなども手がけ、今や彼女はMUC作品には欠かせない存在となっています。
アガモットの目ことインフィニティ・ストーン
「ドクター・ストレンンジ」にはMUC作品で重要なカギとなるインフィニティ・ストーンが登場しています。