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【WE ARE LITTLE ZOMBIES】ヒカリの選択を徹底考察!人生にもたらした影響は?目覚めた草原の真意にも迫る

親の死に泣けないことに「心が死んでいる」と悩んだ4人。彼らの心は本当に死んでいて、何の感情も持てない人間なのでしょうか。

心は死んでいない

親が死んでも泣けないから心が死んでいるというのは、ある意味子供らしい発想かもしれません。

13歳の彼らにはまだまだ知らない世界や感情があります。

親の死=涙という公式しか世の中にはないと思い込んでいるのは経験不足といえるのではないでしょうか。

人間の感情はそう簡単なものではなく、その複雑さは大人になればなるほどこじれていきます。

むしろ親の死に涙しか結び付けられないところが、彼らの未熟さであり純粋さでもあるのです。

「心を殺している」が正解

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家庭環境に難ありの4人は心が死んでいるというより、心を殺して生きてきたといえるでしょう。

それは自分の心が壊れないように防御策としてとった行為。そんなものは大人でもやっていますし、特に多感な時期の彼らなら無理もありません。

でもこの防御策を彼らは自分に欠陥があると思い込んでいるわけです。このことからも4人がまだ子供であり、純粋さの塊だということが分かります。

猛烈な社会風刺

4人が組んだバンドを大人たちが営利目的で利用する構図は、私たちが住む現実世界でも行われています。

そして商品にされた4人を待ち受けていたのは、飽きたらポイッと捨てる消費者でした。

エンタメの消費

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バンドの魅力に多くが熱狂しますが、4人を援助しようとか手を貸そうという想いは湧いてこないようです。

なぜならバンドはしょせんエンタメであって、次から次へと消費される流行もの。4人が不幸だからって、消費者にとってみれば他人事なのです。

この冷たさが現実の世界でも起こっている事に、どれだけの人が気付いているのかという問題提起なのだと思われます。

不幸だからこそ売れる

彼らのバンドがただ子供を売りにしているだけなら、これほど爆発的な人気を得ることはなかったでしょう。

親を亡くしたという不幸な背景は、「可哀想」といいながらも興味津々な眼差しを向ける大人たちの大好物なのです。

自分より不幸な人間を見て安心したり優越感を得たい人々がいかに多いかが分かります。

ゾンビは誰だ

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心が死んでいると感じた思春期の4人がリトルゾンビならば、リトルじゃないゾンビもいるのではないでしょうか。

それはきっと彼らを取り囲んだ大人たちを指していると推測できます。他人に思いやりが持てず、心が死んでいる大人は多いでしょう。

もし自分がそんな大人の一員だと感じたなら、4人を取り囲んだ人々の行動を反面教師にすべきです。

人生はゲームのようにリセットできませんが、変われると思えばヒカリのようにやり直せるのですから。