パルパティーンが生きていると聞いたとき、レイはレイアを見ます。
しかしレイアは目線をそらせました。
レイアがレイの『血統』を既に知っていたと示唆しています。
フォースを信じて
それなのにレイにとって二人目のマスターになったのはなぜでしょうか。
過去、ルークとレイア兄妹の父アナキンは『ダークサイド』に落ちて『ダース・ベイダー』となりました。
レイアにはベイダー卿が父だと知った時と同じ感情をレイが抱いていることが痛いほどわかるのです。
しかし自分たち兄妹はそれを知った後も『意志』の力でシスと戦ってきたという自負もあります。
The Force will be with you always(フォースはいつもあなたと共にある)
引用:スター・ウォーズ・スカイウォーカーの夜明け/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
自分たちと同じように、レイならばその『宿命』に打ち勝ってくれると信じているのでしょう。
癒しの力
今までのジェダイマスターたちには無かった力がレイに目覚めます。
それは『癒しの力』です。
レイの力
レイ自身がそれに気付いたのは流砂にのまれた時が最初です。
傷ついた大蛇の傷を癒し先へ進めるようになった時のことでした。
レンとの戦いで勝利した時もその力を使ってレンの傷を治します。
フォースにはいろいろな力がありますが、傷を癒す力はレイ独特の力です。
あるいはパルパティーンの血が持つ能力かもしれません。
パルパティーンがレイとベンの力を吸い取ったシーンを思い出してください。
パルパティーンの指が復活したあの場面です。
レイはその力を受け継いでおり、それがあの時に覚醒したのではないでしょうか。
ベン・ソロの力
母の死を感じ取り動揺して敗れたカイロ・レンは、父であるハン・ソロの幻影を見てベン・ソロに戻りました。
自分のライトセーバーを海に投げ捨てたのは『カイロ・レン』を捨てた証です。
ベンは、パルパティーンを倒して力を使い果たしたレイを蘇らせます。
これはレイと同じ『癒しの力』なのでしょうか。
ベンはレイアのフォースを受け取って自分を取り戻しました。
このときのベンの中にはレイアとベン、2つの魂が宿っていたのです。
そして瀕死の状態であるにもかかわらず、この2つの魂をレイに受け渡します。
フォースの力
ハン・ソロの幻影に向かって「やるべきことは分かっている」とベンは言いました。
この託された最後の使命とは自分の中にある2つの魂をレイにつなぐことです。
レイの持っていた『癒しの力』とは違う、フォースの成せる奇跡なのでしょう。
覚悟
長きにわたった『スター・ウォ-ズ』はついに終わろうとしています。
シスとの最後の戦いに、それぞれが覚悟を胸に挑みました。
それぞれの覚悟
霊体となって現れたルークに自らの『宿命』を聞かされ、レイはパルパティーンとの対決を決意しました。
ルークの物とレイアの物、その2本の『ライトセーバー』を持って、レイは懐かしの『Xウイング』に乗り敵地へと向かいます。
このシーンこそ『スカイウォーカー・サーガ』が『血』と『意志』の物語であることを証明しているのです。
フィンやポーやチューバッカ、久しぶりに登場したランド・カルリジアン、整備士のローズなどそれぞれが覚悟を持って戦いに臨みました。
その中でも特に印象に残った『覚悟』を見せてくれたのがC-3POです。
C-3POの覚悟
手に入れたダガーナイフに刻まれた文書を翻訳すると記憶メモリが消去されてしまうというC-3POのあの場面です。
この任務に失敗したら勝てる確率はゼロだという事を悟ったC-3POは、覚悟を決めジッとレイたちを見つめます。
何をしているのか尋ねたポーに、友達の姿をメモリーに焼き付けていると言いました。
ドロイドの覚悟を見た印象深いシーンです。