レイアの『ドロイドを侮るな』の伏線を回収するシーンでもあります。

贈られたメダル

/スター・ウォーズ-エピソード3/シスの復讐-吹替版-ヘイデン・クリステンセン

レイアが死んだことを知ったチューバッカの悲しみは深く、その叫びは遠くまで響きました。

命を預け合った戦友が愛した人の死です。

戦いに勝利したあとのチューバッカにマズ・カナタはメダルを渡します。

このメダルにはどんな意味があるのでしょうか。

それは、エピソード4のラストで同盟軍の英雄として迎えられたルークとハン・ソロが貰っていたメダルと同じものです。

その時の英雄たちと同じ働きをしたチューバッカに遅ればせながら渡した、ということではありません。

このメダルは、レイアがベンにフォースで気を送った時に手にしていたもので、ベンの父であるハン・ソロのメダルなのです。

レイア亡き後、この勲章はチューバッカが持っているべきだとマズ・カナタは考えたのでしょう。

チューバッカこそがこのメダルを貰い受けるべき『ただ一人の戦士』であることは、全世界の観客の意見も一致すると推察します。

スカイウォーカーの『意志』

スター・ウォーズ/フォースの覚醒-字幕版-ハリソン・フォード

最後の場面でファミリーネームを尋ねられ、答えに窮するレイの目にはルークとレイアの微笑む姿が見えます。

観客は皆こう願ったのではないでしょうか。「スカイウォーカーだと名乗ってくれ」と。

9つのエピソードで唯一『ファミリーネーム』がサブタイトルに使われている理由がここではっきりします。

名乗る資格

ルークとレイア、二人のスカイウォーカーからフォースを学び、最後のスカイウォーカーであるレンから命を受け継いだのがレイです。

そして期待通りスカイウォーカーと名乗ったレイの眼前に惑星タトゥイーンの『ふたつの太陽』が昇ります。

ふたつの太陽の色はレンのオレンジ色とレイの黄色、それぞれのライトセーバーの色でした。

それを見上げるレイの中には、レンの魂も宿っていることを示唆しています。

ここはあえて『レン』ではなく『ベン』と呼ぶべきでしょうか。

このシーンは前作で沈む夕日を見ながら消えていった『最後のジェダイ』ルークのシーンと対をなすのです。

闇に落ち、闇と戦い、また闇から這い上がった『スカイウォーカー』のまさに『夜明け』であると同時に、もう一つの意味も存在しています。

タイトルに込められた真の意味

スター・ウォーズ/最後のジェダイ-字幕版-オスカー・アイザック

原題は『The Rise Of Skywalker』です。『Rise』は『日の出』という意味だけでなく『立ち上がる』という意味もあります。

レイはパルパティーンの力に倒れた時、歴代ジェダイたちの「共にあれ」「君は一人ではない」という声を聞きました

そして「Rise!(立ち上がれ)」という力強い声も。

レイは全てのジェダイたちの想いを背負って立ち上がります。

これこそが原題に込められた真意です。

スカイウォーカーの『意志』を受け継いだレイが『血』で繋がれたシスを滅ぼす。それが『スカイウォーカーの夜明け』なのです。

3本目の『ライトセーバー』

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け-通常版-字幕版-Adam-Driver

ルークとレイアの2本の『ライトセーバー』を砂に沈め、レイが取り出した新たな『ライトセーバー』は印象的でした。

それはレイがエピソード7から使っていた長い棒の先端を使いオリジナルで作っています。

前述したように、このライトセーバーは黄色い太陽の色です。

レイの中には様々な『思い』が混在しています。

パルパティーンの血、ルークとレイアの意志、そしてレンの命です。

これらが混ざり合って一つになり、レイの色として生まれたのが『黄色いライトセーバー』でした。

新たなジェダイの誕生を象徴するこのシーンは42年に及ぶ『スター・ウォーズ』の歴史を締めくくるに相応しい感動のラストといえるでしょう。

そして新たなサーガの始まりをも予感させる、まさに『夜明け』なのです。