それまで眠っていたロボット兵が動き出し、飛行石は空をさまようラピュタの位置を指し示すのです。
また、この呪文には他にも「探し物を見つける力」や「病気を治す力」があるといわれています。
「バルス」
作品の終盤でシータとパズーが最後に叫んだ「滅びの言葉」とされる呪文です。
これはラピュタ語で「閉じよ」という意味があるといわれています。
この呪文は、ラピュタ城の中枢である巨大飛行石にへの命令であり、中枢部の回路を自壊させることで城全体を崩壊に導くという力を秘めた言葉なのです。
実は、この呪文はトルコ語の「bans(バルシュ)」という「平和」を意味する言葉がもとになっているとも推察されていますが、監督からこの真意はまだ明らかにされていないそうです。
このことからも作品中では「滅びの言葉」として用いられる「バルス」には、もしかすると「平和」への願いが込められているのかもしれません。
ロボット兵
ロボット兵は、作品中の序盤からミステリアスな存在として描かれ、シータの呪文で発動して呪文を唱えたシータを守るものとして登場しています。
実は、このロボットは顔にある2つの光によって人間と意思の疎通をすることができます。
また、このロボットは役割分担されていて胸部にあるエンブレムによって「看護、戦闘、庭園管理」などに区別されているのです。
さらにこのロボットは飛行石に反応してラピュタ人にのみ忠誠を誓うため、半有機生命体であり完全にロボットというわけではありません。
ストーリーの謎
こちらでは数々ある【天空の城ラピュタ】に潜む謎の中から、ピックアップしてその謎に迫ってみましょう。
ストーリーのカギを握る「飛行石」
シータが初めてパズーの前に現れたときも飛行石の力で守られている様子が描かれています。
ラピュタ人の呪文に反応したり不思議な力を秘め、ラピュタの中枢にも用いられる神秘的でありながら謎の多い石です。
この石の採掘場所は実は「地球」とされています。
この謎に満ちた飛行石は、地中に多く存在するとされていますが、地中から取り出すときに空気と触れると「単なる石」になってしまうという特性があるのです。