ツリーは映画前半でライアンを、そして後半ではロリを殺人マスクから救うため奔走します。
また、前作同様マスクに殺されたカーターが死んだままにならないようツリーは自ら命を絶つのです。
かつて自分勝手でビッチだった主人公ツリーの性格や心境は今作でも確実に変化し成長しています。
なぜロリを救おうとするのか?
前作『ハッピー・デス・デイ』でツリーを殺そうとしていたロリを救おうとするのはなぜなのでしょうか?
理由としては下記の2つが考えられます。
自らが殺してしまったロリへの償い
前作ではマスクの正体がロリであったと判明。格闘の末、窓から突き落として殺すという形で決着がつきました 。
したがって、今作では自らが殺してしまったロリへの償いの気持ちからロリを救おうとするのではないかと考察できます。
前作でのロリの心境を自分に重ねている
前作では、想いを寄せていたグレゴリーとツリーが不倫関係にあったことがロリが殺人を犯す動機でした。
続編である今作では、両思いだと思っていたカーターが平行次元でダニエルの恋人になっていました。
自分の想いを寄せる人を取られてしまったような感覚がツリーにも芽生えたのではないでしょうか。
これは前作でロリが抱いていた気持ちと一緒です。
また前作でツリーは、殺人マスクに追い回されて殺される経験をタイムループの中で何度もしています。
その恐怖を知っているからこそロリを救おうと何度も病院へと向かうのではないでしょうか。
なぜツリーは居場所を選んだのか?
本作で主人公のツリーは並行次元に残るのか、元の次元に戻るのか、選択に迫られます。
なぜツリーは元の次元を居場所として選んだのでしょうか?
ツリーの記憶とは微妙に異なる平行次元
ツリーは平行次元で生きている母親との再会に心を踊らせましたが、次第に違和感に気が付いていきます。
それはツリーのもつ記憶と平行次元で起こった過去や事実が微妙に異なっているという点です。
前作で自分のスマホで見ていた過去の誕生日や家族の思い出が周りの人間と一致しないのです。
したがってツリーは平行次元は自分の居場所ではないと考えたのではないでしょうか。
過去か未来かの選択を迫られる
ツリーが平行次元と元の次元の間で揺れる原因は恋人のカーターと最愛の母の2人です。
ここではそれぞれ以下のような図式が成り立つと考えられます。
- 「カーター」=「未来の象徴」
- 「ツリーの母」=「過去の象徴」
ツリーは恋人として未来を歩むカーターと過去に亡くした母のどちらをとるか迫られていたのです。
ツリーの背中を押した最愛の母
ツリーの選択を後押ししたのは他でもなく最愛の母です。
カーターと母のどちらを取るか悩んでいたツリーは、父との出会いに絡めて母にそれとなく相談していました。
そこで語られたのは「勢い」、「愛情」そして「自分の心に従うこと」でした。