言葉だけで人を操るのは一種の才能かもしれませんが、彼の洗脳は不幸しか生み出しません。

違う方向にその能力を使ってくれたら、多くの人が救われたはずですから残念です。

ともなわない実感

そしてもう1つ理由を挙げるとするならば、実際に自分で殺していないからだと思われます。

自分で殺すのと人に殺させるのでは、殺した時の感覚が異なるはずです。罪の意識も違うでしょう。

指示するだけなら、実行犯に罪を擦りつけて、あとはいくらでも言い逃れできるとタカを括っていた風にも見えます。

実感がともなっていないため、次々に洗脳していったのかもしれません。

シンの役割

gun, gangster, mafia 連続殺人犯の正体がシンであると知らされた時は衝撃的でした。

彼はこの映画においてどの立ち位置にいて、どのような役割を果たしていたのでしょうか。

村田との対比

1番疑わしき人物の村田が、実は殺人を犯したことのないハッタリ野郎だったという結末。

まるで何でも経験してきた風の顔して大口叩いていただけに滑稽です。

そしてそんな村田の対極にいる人物こそがシンであり、2人を対比させることで村田をダサいおじさんへとおとしめる効果があるように見えます。

実際に起こった洗脳殺人事件の要素を取り入れた映画だけに、犯人を完全否定する意味があったのでしょう。

解放者

シンが狙うのが女性ばかりなのは意図があります。それは彼が女性を男性から解放することを目的にしているから。

なぜ殺すことで解放されるかが疑問ですが、それはロミオとジュリエットと同じ構図です。

死は人を呪縛から解き放してくれると、シンは考えていたのでしょう。

女性たちを村田の洗脳から自由にするために、彼女たちを殺していったわけです。

そう考えると、シンが村田と接触したのは、村田が女性をたぶらかしていることを下調べ済みだったからだと推測できます。

ラストに現れたロミオの意味

william shakespeare, statue, shakespeare ラストにロミオを目撃するシンと村田。このシーンにはどのような意味が込められているのでしょうか。

解放されるシン

運転中にロミオ(エイコ)に似た女性を見かけて森へ入るシン。ロミオはまるでシンを森の中に誘っているようです。

なぜロミオはシンの前に現れ、森へ誘うのかが大きな謎です。

まず第1に、ロミオは作中で最初に死んでいるので、すでに何からも解放された存在であるということ。

そしてシンは「解放者」としての自分に囚われていることが解釈のヒントになるのではないでしょうか。

つまり今まで解放者の立場だったシンは、最後にロミオから与えられる死によって解放される側に回るということです。

ですから森の中でロミをはシンを殺すのだと推測できます。

死のドライブ

autumn, street, lane ロミオ(エイコ)に似た女性の車に乗り込む村田。彼はまたこの女性を誘い、洗脳する気でしょうか。

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