全能の神ですが、人間のように様々な努力をして地位を築いていたのです。
劇中でも努力をした神として知っておくと、ソーへの父親としての態度がまた違って見えますね。
北欧神話ファンからは批判の声がある?
北欧神話をモデルに作られたキャラクター達ですが、北欧神話を愛する一部のファンからは不満の声も上がっています。
それは下記のように北欧神話の設定を大きく変えているからという理由です。
- ラウフェイはロキの母親のはずが、父親になっている
- 妻であるはずの金髪のシーフが、戦士になっている
- ロキは女性にも変身できる神なのに、魅力が半減している
妻シーフに一途なトールの設定が変わっているのも北欧神話ファンにとっては残念に感じたのでしょう。
北欧神話をモデルにしているだけに、どこまで神話に沿った内容にするかはなかなか難しい所です。
ソーの持つハンマー「ムジョルニア」の真実
劇中で大きな存在感を放っていたムジョルニアは、一体どのようなものなのでしょう。
ミョルニルというハンマーがモデル
ソーの必須アイテムともいうべきハンマー「ムジョルニア」は、北欧神話のなかでトールが持っていた「ミョルニル」がモデルです。
神話の中のミョルニルは粉砕するものという意味を持ち、ドワーフの兄弟によって生み出されています。
壊れることはなく、必ず投げた者へ戻ってくるという特徴を持ち、大きさも自在に変えることが出来ます。
劇中でソーが使用しているムジョルニアは惑星ニダベリアの心臓から作られたもので、マーベルの原作では最高硬度を持つ金属性ということです。
ムジョルニアの力
ムジョルニアはソーにとって恋人のような存在と表現されていますが、詳しい機能は下記のようになっています。
- 雷を呼び出し攻撃
- 飛行可能(ホバリング可能)
- エネルギーを操る
しかし、実はムジョルニアには隠された秘密の力が存在します。ネタバレになるのでバトルロイヤルを観ていない方は飛ばしてください。
その秘密とは……
- ソーの雷神としての力を封印している
北欧神話にはない設定ですが、マーベルならではの面白い隠しネタです。ムジョルニアが壊れたことでその後ソーは雷神として開花していくのです。
高潔な心を持っていないと持ち上げられない
ムジョルニアはオーディンとソーしか持ち上げることが出来ません。それは、高潔な心の持ち主でないと持ち上げることが出来ない為です。
北欧神話では神であることも条件に入っています。
劇中では人間の世界に落とされ心を乱すソーが、ムジョルニアを持ち上げることが出来ません。
ソーの心の在り様を如実に表現するアイテムとしてわかりやすい演出といえます。
実はこの先キャプテン・アメリカやヴィジョンもこのムジョルニアを持ちあげています。彼らも高貴な心をもっていたと照明されるのです。
神話を盛り込んだ極上のエンターテイメント
「マイティ・ソー」は北欧神話を上手く取り入れたエンターテイメント性あふれる映画です。
北欧神話を知っていれば更におもしろおかしく映画鑑賞できるのではないでしょうか。
神々を違和感なくアベンジャーズに登場させてしまうのはさすがマーベルといった所でしょうか。