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1971年公開の映画「ゴジラ対ヘドラ」。
ゴジラシリーズの中で、現代でも異色のゴジラ映画として名前が上がる作品です。
当初は核実験への警鐘を鳴らした重い作風だったゴジラシリーズ。
しかし、時代の流れで怪獣は子ども達のアイドルに。
次第に怪獣映画の作風は明るいものへと変化していきました。
そんな中、突然変異を起こしたように誕生した「ゴジラ対ヘドラ」。
公害問題を取り上げ人類への警鐘を鳴らす内容。
サイケデリックな衣装に身を包みゴーゴー喫茶で踊る若者たちなど当時の文化を描写。
硫酸ミストで人間が溶けるなどショッキングなシーンが続出。
重い作風ながら最初のゴジラとは全く違うゴジラ映画が誕生しました。
本作でゴジラが戦う敵はヘドラ。
世界中にファンのいる人気怪獣です。
ヘドラが出現した駿河湾が映画の後どうなったのか。
ラストで誕生した新たなヘドラの行く末と最後にゴジラが人々を睨みつけたわけも合わせて考察します。
駿河湾はどうなったのか
作中でヘドラが最初に出現した駿河湾。
ヘドラが倒された後どうなったかは2つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性
ヘドラ出現のきっかけになったとして、駿河湾の浄化が行われた可能性。
ヘドラの被害者数は1000万人と作中で明言されこれまでの怪獣映画の比ではありません。
公害物質を餌とするヘドラ出現を防止するには公害を無くすしかない。
人類が真剣に対応したならば駿河湾の浄化に取り組んだと考えられます。
二つ目の可能性
そのまま汚染された可能性。
人間の生活を簡単には変えることはできないので、汚染され続ける駿河湾。
もうヘドラはいないのだからと何も改まらなかった人類。
公害を止めようと立ち上がらず、踊るという行為を選ぶ若者達の描写からそれを想像できます。
新たなヘドラの行く末は
映画のラスト、どこかの海に現れる新たなヘドラはどうなったのでしょうか。
人間に倒されるヘドラ
最後に現れた個体が、ただのイメージなのか本物かは明らかにされていません。
新しい個体だったとして、一体目と同じように暴れまわったと推測できます。
しかし人類側もヘドラの特性は分かっているので、一体目ほど対応に苦労はしないでしょう。
万全の作戦と準備を立て、巨大電極坂の場所までヘドラを誘導。
それができれば人類の力でもヘドラは倒せる。
逆に人類がヘドラを利用することも考えられます。
ヘドラに汚染物質を食べさせ、利用するだけ利用してとどめを刺す。
過去作の「キングコング対ゴジラ」でも人類はゴジラにキングコングをぶつけています。
人類にとって問題解決のために怪獣を利用することは特別なことではありません。