映画ダヴィンチコードに登場するオプス・デイはフィクションであり迷惑をこうむっているとの見解も出しています。
オプスは『業(わざ)』でありデイは『神の』という意味です。
映画の中のオプス・デイはキリスト教カトリック教会における秘密結社として描かれていました。
バチカンを裏で支配する闇の組織の構成メンバーであり、マリアとキリストの子孫を抹殺する実行部隊として存在しています。
その実行要員がシラス修道僧であり、フランス司法警察のファーシュ警部も信者でした。
シラスにとってマリアの存在を消すことこそが「父と子と聖霊のみ名において」授かった使命なのです。
なぜクリプテックスの暗号を解読できたのか
クリプテックスを発明したのはレオナルド・ダ・ヴィンチです。
その構造はいたって簡単ですが、キーワードを知らない人間にとって開錠は困難を極めます。
隠されていたヒント
ヒントは『失われた球体』とアイザック・ニュートンでした。
ニュートンといえば万有引力を発見した人でそのきっかけがリンゴの落下です。
そしてキーワードは5文字。
答えは『APPLE』です。
かなりわかりやすい暗号ですが、そのヒントを導き出すまでの仕掛けが大掛かりでしたね。
最初から繰り返し登場するのがバラの紋章です。
クリプテックスの箱にはそのバラの紋章プレートがはめ込まれていました。
『秘密はバラの下に眠る』です。
ルーブル美術館にたどり着けた理由
ラングドンが髭剃りの時に切ったキズから流れた血は『ローズライン』をイメージさせました。
まっすぐに伸びる真っ赤な道はマグダラのマリアへと続くシオン修道会の血の道のようでした。
ローズラインをひたすらたどるとルーブルピラミッドにたどり着いたのです。
それは全ての条件を満たしたものでした。
実際にあるルーブルピラミッドをモチーフにしているので信憑性を感じずにはいられません。
原作と映画の違い
原作ではシオン修道会の儀式を詳しく解説しています。
また、そこにたどり着くまでのラングドンの講義は相当なボリューム感です。
映画ではその部分の描写が希薄だったため、観る者に謎を残します。
他にもソフィーの家族関係もかなり違っていました。
映画ではソフィーは一人生き残っていますが、原作では弟も無事だと書かれています。
映画では兄ですが、原作では弟です。
映画も原作もまるでノンフィクションのような印象を持たせる巧みな作品でした。