誰がなんと言おうと自分が自分であることを諦めない姿は多くの人の背中を押してくれます。
その強く優しいメッセージはクイーンにしか発信できないものです。
そのメッセージを受け取った人々は彼らの凄さを感じたことでしょう。
ジャンルを超えた音楽
クイーンはキング・オブ・ロックと呼ばれていますが、彼らはロックの枠に収まろうとしませんでした。
オペラを取り入れた音楽
ポップやブラックミュージックなどの要素を貪欲に取り入れてきたクイーンですが、特に積極的に参考にしたのがオペラです。
映画のタイトルにもなっている「ボヘミアン・ラプソディ」はオペラのパートが挿入されています。
これまでのロックとは一線を画す曲であることは間違いないでしょう。
人を楽しませたい
単なるロックというジャンルにとどまることを嫌ったフレディはエンターテイナーを目指していました。
ミュージシャンは音楽を作り演奏する人を指しますが、彼はそれだけでは物足りなかったようです。
彼は音楽で人を楽しませるエンターテイナーになろうとしていました。つまりロックは表現方法の1つにしか過ぎなかったのです。
クイーンが偉大だと評価される理由は、ミュージシャンの範囲から飛び出して1歩先のステージを見据えていたからかもしれません。
ライブエイドで彼らが見た景色とは
ライブパフォーマンスは圧巻の一言。目の前にいる数万人の大観衆の誰もがクイーンに釘付けになり熱狂し、腕を高く上げました。
解散寸前だった彼らは、目の前に広がる光景を見て何を思ったでしょう。
「ライブエイドはクイーンのためのステージだ」と世間に言わしめたこのステージ。
そこで彼らが見ていたのは目の前にいる数万人の観客、テレビやラジオで中継を聞いている数千万の人だけではありませんでした。
数億もの観衆の先にある、彼ら自身の未来だったのではないでしょうか。
彼らは伝説となった
解散寸前だったクイーンの大きなターニングポイントとなったライブエイド。
本映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、このライブがエンディングとなっています。
彼らの音楽だけでなくその知られざる裏側をも明かしたこの作品は数々の賞を受賞しました。
その音楽だけでなく彼らの魂や生き様さえも世界中の多くの人を魅了していることが証明されたといえるでしょう。
だからこそクイーンは伝説のバンドとして確たる地位を築いているのです。
クイーンを知っている人もそんなに知らない人も、この映画で耳にする曲は誰もが一度は聴いたことのあるもの。
それだけのヒット作を世に生み出し、今もなお全世界に愛されているのがクイーンです。