出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B007JFCP2A/?tag=cinema-notes-22
自分が好きになった人と兄妹かもしれないと知ったら、淡々と事実を受け入れて次の日からは平然と友達として接することができますか?
「コクリコ坂から」は東京オリンピックを控え、人々の意識が古い物から新しい物へと大きく変わりつつある昭和38年の横浜が舞台です。
今回は港南学園に通う松崎海と風間俊の関係と海の心情、老朽化が進んだ文化部部室棟の「カルチェラタン」の行方について考察します。
「コクリコ坂から」は2011年7月公開のスタジオジブリ制作のアニメーション映画です。
原作 佐山哲郎/原画 高橋千鶴の同名漫画(講談社コミックスなかよし)
監督 宮崎吾朗、声の出演 松崎海:長澤まさみ、風間俊:岡田准一
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/コクリコ坂から
安っぽいメロドラマ
お互い意識しはじめた二人が気持ちを深め合えるというタイミングで、俊が海と兄妹だと知った時は意識して距離をとるしかなかったでしょう。
また、俊は両親が実の親でなく実父が“沢村雄一郎”であると知っていたし、育ての親への気持ちもあって冷静になれたのです。
まるで安っぽいメロドラマだ。
どうしようもないさ。知らなかったことにするしかない。
今まで通り“ただの友達だ”
引用:コクリコ坂から/配給会社:東宝
しかし、海はどうでしょうか?俊に急激に惹かれていたのに突然そっけなくされ、あげくに兄妹だと言われたら混乱します。
俊が別れ際に海の手を握り引き寄せたのは、無言の“わかったね?”という合図にも見えました。
海が母の前で泣きだした理由
海と俊の2人が兄妹だった理由を知るにはアメリカにいる母親に事情を聞くしかありません。
いつ帰国するかもわからない母親と亡き父が夢に出てきて、海は無理やりにでも気持ちを落ち着かせ、今まで通りに俊と接すると決めます。
海が自分に言い聞かせたこと
朝、釜に洗った米が仕掛けてあったことで周囲に心配をかけていると海は悟ったのです。
そして何もなかったように「カルチェラタン新聞」の手伝いとカルチェラタンの存続に奔走することが、今できることと言い聞かせます。
私が毎日毎日、旗を上げてお父さんを呼んでいたから
お父さんが自分の代わりに風間さんをおくってくれたんだと思うことにしたの