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ジャ・ジャンクーやホウ・シャオシェンの監督作品で映画音楽を担当してきた半野喜弘。
彼が監督を務めた「パラダイス・ネクスト」は全編台湾ロケで撮影されました。
豊川悦司演じる島が過去から逃げ出すように台北でひっそりと暮らしていたところに、妻夫木聡演じる牧野がある日突然現れます。
馴れ馴れしい牧野ではありますが、命を狙われていると知り、島は二人で逃避行を始めることに。
そこに『黒衣の刺客』のニッキー・シエ演じるシャオエンが現れ、島と牧野は驚きます。
果たして彼ら三人の行き着く先には何が待ち受けていたのでしょうか。
今回は、牧野が殺し屋に狙われる理由・加藤と殺し屋の関係・主人公たちの「楽園」についてネタバレ考察していきます。
加藤と殺し屋の関係は?
殺し屋は牧野を殺そうとしただけでなく、加藤も手に掛けました。
加藤と殺し屋の関係は謎のままでしたが、考えられる範囲で考察していきたいと思います。
対立する組織
殺し屋が加藤を殺したということは、単純に考えると対立する組織だったといえます。
シャンルーの生死を巡って、殺し屋の組織が報復を計画したのかもしれません。
加藤が牧野にシャンルー殺害を指示していたのですから、加藤のことも狙っていたと思われます。
加藤も殺し屋も牧野を殺そうとしていましたが、彼らは仲間ではなくむしろ対立関係にあったのではないでしょうか。
無関係な二人
殺し屋を派遣した組織の正体が謎のままであることから、抗争などではなく、加藤は行き当たりばったり殺されたとも見えます。
牧野を追跡していた殺し屋は、その過程でたまたま加藤に出会ったのかもしれません。
加藤が敵なのか味方なのか関係無く、そこにいたから殺す。それがこの殺し屋のやり方だったのではないでしょうか。
牧野が殺し屋に狙われる理由
計画的か突発的かは分かりませんが、殺し屋は加藤を殺しました。
そんな殺し屋の本来のターゲットは牧野のようです。なぜ牧野は狙われたのでしょうか。
シャンルー殺害の仕返し
加藤が殺し屋に殺されたことによって、二人が対立する組織であった可能性は大いにあります。
もしそれが事実であった場合、加藤の指示に従ってシャンルーを殺した牧野は、殺し屋の組織から狙われて当然です。
加藤とともにガオが殺されたのも、牧野をかくまったために制裁を受けたと考えていいでしょう。
シャンルー殺害以外にも関与していた可能性
ヤクザである加藤との繋がりがあり、シャンルー殺害を請け負った牧野。
普通の生活をしていたらヤクザと繋がる機会は滅多にないと考えられます。となると牧野はそれなりに犯罪歴があるのではないでしょうか。