人命が何よりも大事なことを知ったエディは、最後にベンとカーラを救うために自分を犠牲にするのです。
感情に目覚めたエディは人の命の大切さを知る
ベンに救われたエディは次第にベンに従うようになります。この時すでにエディに感情が生まれていたのです。
アラスカでオービックに修理された時、エディの神経回路にはエディ自身でもわからない信号が感情として現れます。
エディは今までの戦闘能力や学習能力に加え、倫理観に基づいた判断ができるようになったのです。
感情が生まれると、人間と同じように反省し、自分の行動が間違っているかどうかを判断できるようになります。
エディにとっては、過去の自分の行動が倫理的にも良い判断ではなかったと反省しているのです。
同時に人の言葉についても、表面的な文字とだけでなく、考えや思いを感じるようになりました。
人命第一と考える感性はベンから学んだのでしょう。
エディは標的を自分に向けた
ベンの考えや思いが感じられるようになったエディは、標的を自分に向けることでベンやカーラの命を救います。
エディの最後の任務は、北朝鮮に落下したカーラを無事救い出しアメリカへ生還することでした。
あうんの呼吸でカーラを探し出したエディとベン。救出作戦が成功するかに思えた時北朝鮮軍のヘリに攻撃を受けます。
エディは人命を大事にすることを考え、攻撃の矛先を自分に向けることでベンとカーラを救おうとしたのです。
自分が機械であることを自覚しているエディは、二人を助けることで、機械よりも大切な人の命を救う任務を果たしたのです。
なぜカミングスは作戦を続行させたのか
カミングスは作戦を続行しました。人命の危険があっても作戦を実行させたカミングスの心情を考察します。
作戦を続行し続けたカミングスが考えたこと
カミングスは、新兵器の実用化を急ぎテストを短縮しました。
衛星からの情報で核弾頭が集約されていると知った時も、カミングスは放射能汚染の危険を顧みず攻撃作戦を強行します。
エディの実力と貢献を早急にアメリカ政府に示す必要があったのです。
政府高官のレイとカミングスの間には、新兵器開発に関する密約があったのだと思われます。
カミングスの野望と政府高官レイとの関係
カミングスは、最強のステルス部隊をつくるために、人工知能を持った戦闘機を登用することを推進していました。
何でも自分の言うことををきいてくれるステルス戦闘機部隊を作ろうとしたのかもしれません。
そこで、政府高官のレイに資金集めを要請したのでしょう。
レイへの見返りは、アメリカの軍事技術が世界最高位に君臨するという実績だと思われます。
そのために、カミングスは成果を出すことにやっきになりました。
結果的にエディの自我が目覚め、ロシアの領空侵犯を犯してしまう軍事的なタブーを犯してしまいます。
エディが自分のデータを消去できない意味とは
エディのデータ初期化は、なぜうまくいかなかったのでしょう。