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Netflix オリジナルドキュメンタリーシリーズに携わったジョー・バーリンジャーが監督を務める映画「テッド・バンディ」。
ザック・エフロン演じるテッド・バンディは、女性をターゲットにした殺人を繰り返すシリアルキラーでした。
リリー・コリンズ演じる恋人リズの通報により、テッドの犯罪が次々に明るみになっていきます。
果たして、彼が起こした犯罪事件の真実とは…。
今回は、「弓のこぎり」と書いた意味・リズが警察に通報した理由・自分の弁護をした真意に迫ります。
なぜリズは警察に通報した?
テッドが似顔絵に似ているからという些細な理由で警察に通報したリズ。
もし本当に似ていても、愛した人を信じたいという気持ちが勝ちそうなものですが、なぜ彼女は通報を決断したのでしょうか。
国民の使命を優先
リズは恋愛よりも国民として正しい行動をとる方を選んだといえます。
一見すると恋人に厳しいように感じますが、自分の感情に溺れることなく自立した女性だったのではないでしょうか。
悪いものは悪いと言える人間は時に魅力的に見えます。
自分の言うことを何でも聞く女性ばかりに慣れていたテッドも、リズのこの性格に好意を持ったのかもしれません。
娘の安全第一
まだ小さい娘もいますし、もしテッドが犯罪者だったら娘に危害が及ぶと警戒していたのかもしれません。
リズは自分でテッドと付き合うことを決めたのですから、テッドが犯罪者だった場合でも自分の責任で済みます。
しかし娘はリズが守るしかありません。それで少しでも疑わしい影を見つけたら手を打つと決めていたようです。
テッドからの甘い誘惑よりも母親としての義務を優先したリズだからこそ、通報という手段を選んだと考えられます。
犯人だとは思っていなかった
まさか本当にテッドが犯人だと思っていなかった可能性もあります。
一人でモヤモヤした気持ちを抱えているより、無実が証明されて心の底から彼を愛したいと思ったのではないでしょうか。
それにリズが「似てるな」と思ったのなら、他の人から見ても似てるはずです。
周りから疑いの目を向けられる前に無実を証明しておけば、何を言われようと気にせずに生活できると推測できます。
つまりテッドを信じていたからこそ、通報して疑いを晴らしたいリズの想いが、通報という真逆の行動をとらせたのではないでしょうか。
ですがそんなリズの希望を打ち砕くように、テッドに次々と嫌疑がかけられていきます。彼は法廷で無実を証明できるのでしょうか。
自分の弁護をした真意
国選弁護人を全員解雇して自分で自分の弁護を担当したテッド。