IQ160の自分の方が弁護士より上手に法律を使えると考えたのでしょうか。
傲慢さ
テッドは自分が誰よりも明晰な頭脳を持っていると自負していたように見えます。
そのため他人の弁護では自分の考えを反映できないと思っていたのではないでしょうか。
何を意図して発言したのかを読み取ってくれる弁護士でないと、いくらテッドがうまく立ち振る舞っても効果が減少してしまうこともあります。
最大限の力を発揮するには自分で弁護するのが得策だと思ったのかもしれません。
法廷はショーステージ
裁判所にもテッドのファンが押し寄せていましたから、多くの目が彼に釘付けになっていました。
聴衆の反応は裁判官の判断に影響を与えるでしょう。
テッドが同情を誘う言動をすれば擁護ムードが漂い、嫌疑に反論すれば追い風ムードが沸き起こるはずです。
彼は人の感情を揺さぶるのが得意なのでしょう。
法廷が彼のショーステージであり、自己弁護すれば彼の権限が増え、より都合良くショーを進行できると考えたのかもしれません。
テッドは自己弁護を楽しんでいるように見えますが、リズは裁判をどのように見ていたのでしょうか。
裁判を見たリズの反応
法廷で次々とテッドの本性が暴かれました。最初は無実を信じていたであろうリズは、法廷に立つ彼の姿を見てどう思ったでしょうか。
殺されなかった理由
これほど多くの女性を殺してきたテッドが、なぜ自分だけ殺さなかったのか。これはリズの中でも大きな謎だったはずです。
テッドの言動からこの謎のヒントを探すのに必死だったと思われます。
もしかしたら偶然殺されていなかっただけで、これから手に掛ける計画だったかもしれない。
テッドがその気になればいつでも自分が被害者になっていたという恐怖が、リズに付きまとったと考えられます。
二人の愛の真偽
リズが一番知りたかったのは、彼が本当に自分を愛していたのかどうかではないでしょうか。
テッドの愛情表現が殺人だったとしたら、殺されなかった自分は愛されていなかったということ。
肉欲の頂点が殺人であるなら、殺害対象にならなかった自分にはあまり魅力を感じていなかったのだろうか。
テッドを理解できないリズは、答えの出ない問いに頭を悩ませたはずです。
何度も繰り返される裁判により出された最終結果は死刑判決。
リズはテッドの口から真実を聞こうと、面会へ足を運びました。そこで彼がリズに書いた衝撃のワードの意味とは何だったのでしょうか。