直実がいるのが2027年、ナオミがいてラストシーン直前まで「現実」とれていたのが2037年、そしれラストの2047年。

このうち現実世界であるのは、2047年です。だから2037年はアルタラの世界であり、2047年にはそれが「アルタラ2」とされています。

後述しますが、ナオミは2027年世界で瑠璃の「中身(精神)」が欲しくて、2027年世界にやってきました。

それを2037年世界の瑠璃の「器」に統一させ、脳死から復活させます。しかし、それらはすべて映画ラストで「ひっくり返り」ました。

つまりナオミがやろうとしていたことは、未来の瑠璃がやろうとしていたことなのです。

三本足カラスの正体

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三本足カラスが本作における大きな核と言えます。時には三本足カラスの姿、時には神の手(グッドアイテム)にもなりました。

その本当の正体は、2047年の瑠璃の意思が反映されているデータです。

三本足カラスが初登場したのは、京都の伏見稲荷でナオミと直実が対面するシーンでした。

三本足カラスは映画内で、常にナオミや直実のサポートをしており、物語の展開を助けます。

結果的にナオミが脳死から復活することを考えると、三本足カラスの意思は2047年の瑠璃が操作していたと考えるべきでしょう。

そう考えると、ナオミが生身で2027年に移動(ラストまでの設定)できることは、ナオミがデータであることの証拠とも考えられます。

三本足カラスのナオミ救済の手法

では三本足カラスは、具体的にどのようにして脳死のナオミを救うための手法を使うのでしょうか。

あくまでデータであること、「器と中身の統一」が最終目的であること、三本足カラスの歴史上の正体から、それらが見えます。

直実を導く存在

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映画冒頭で、京都の伏見稲荷に直実を導いたのが三本足カラスでした。

ストーリーを通して、直実を中心にナオミのこともサポートしているその役割から、直実(ナオミ)を導いている存在と言えそうです。

なぜ直実を導くのかというと、自動修復システム(狐)によってすべての記録を元に戻されるのを防ぐため。

もしもすべての記録が戻ってしまうと、2047年のナオミは脳死したままになります。

しかしあくまでも存在がデータである以上、直接的な手助けはできません。だからこそ、直実に行動「させる」のです。

目的は精神と器の同調

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三本足カラスはナオミを脳死から復活させるのが目的で、より詳しく言えば「ナオミの精神と器を同調させる」ことが詳細な目的です。

ナオミが2027年で、精神と器の同調には相手を想う力が必要だ、ということを語りました。

そのためにナオミは直実と瑠璃をくっつけようとするのです。

この説明が中身と器を同調させるために必要な作業とすると、ナオミが脳死から復活するには瑠璃への想いを強くさせなければいけません。

人間の感情面であるために、あくまでナオミが主体的に動かないと想いは強くならず、上手く同調させられないでしょう。

三本足カラス(2047年の瑠璃)は、そのための導き役として奔走するのです。

三本足カラスは八咫烏(ヤタガラス)

​ヤタガラスの正体

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