だからこそ誰から見ても理想的な家庭を持つエヴァンは格好の餌食になったのだと思われます。
なぜ「警察を呼べ」と言った?
ゲームに負け、浮気した事実を家族に話せば許すと言われたエヴァンですが、彼は素直に従いませんでした。
反抗すれば殺される可能性があることを、これまでの彼女達の振る舞いから察していたはずです。
それなのになぜエヴァンは警察を呼ばせようと試みたのでしょうか。
死んだ方がマシ
本当に警察を呼べば、彼女達はエヴァンを殺したかもしれません。
それを分かっていて、この判断をしたとなると、彼は死ぬつもりだったのではないでしょうか。
浮気といっても相手は15歳だというし、離婚だけでは済まされないはず。
娘の服を着た少女とのいかがわしい動画も撮られたわけですから変態扱いされ、離婚後我が子に会える可能性は絶望的です。
それに事件の内容を警察や妻に話すのは拷問に近いでしょう。仕事も辞めざるを得ないですし、知人にもバレると思われます。
結局生きていてもお日様の下を歩けないような生活が待っているなら、むしろ死んだ方がマシだと考えたはずです。
自分は被害者
一般的に考えて、警察を呼ぶのは自分が被害者の側です。犯人が自ら警察を呼ぶのはレアケースだと思われます。
つまりエヴァンは「自分は被害者だ」と主張したのです。これは事件で、自分は強要されたのだと。
無実を懸命に訴えているわけです。絶対に浮気と認めたくないし、家庭も崩壊させたくない。
だからこそ彼女達の提案を無視して、警察を呼ぼうとしたのでしょう。
動画をSNSに流した意味
警察を呼ぼうとしたエヴァンは、最後には殺されるだろうと誰もが思ったはずです。
しかし大方の予想に反して、動画をSNSに流して立ち去りました。二人が選んだ制裁がなぜSNSだったのかを考察したいと思います。
絶対に公にしてやる
二人が最も実行したかったのは、エヴァンの浮気を家族に暴露すること。そして世の中に知れ渡らせてやろうと考えていたのでしょう。
もしエヴァンが死んでしまったら、浮気の事実は闇の中です。かといって生きていても彼は固く口を閉ざすでしょう。
であれば公にして、より多くの人からエヴァンを叱ってもらおうと考えたはずです。
永遠に消えない
仮にエヴァンが浮気の事実を家族に話したら、あまり責められずに許してもらえるかもしれません。
ちょっと反省するくらいで終わらせたら、彼女達が納得できないでしょう。
一方SNSに流せば、本人や家族がいくら消しても他の人が再度アップすることが予想できます。
忘れようとしても忘れられない現実は、永遠に当事者を苦しめるのです。
家族全員を貶める
動画をSNSに流した瞬間からエヴァンへの非難が殺到しました。
誰かを攻撃したいという衝動を持った人間は多くいます。彼はその餌食になったのです。
そして攻撃したい衝動は、エヴァンだけでは飽き足らず、家族にも矛先を向けるでしょう。
特に理想的な家族に対しての攻撃は白熱すると推測できます。
これにより家庭崩壊して修復不可能になることを、ジェネシスとベルは目論んでいたのかもしれません。