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全世界で人気の『X-MEN』はスピンオフも合わせると、2019年公開の本作『X-MEN: ダーク・フェニックス』で12作目です。
これほどまでに愛されるシリーズは『マーベル・コミック』原作のSF作品の中でも上位に入ることでしょう。
ミュータントたちの中でもとびぬけた力を持ち前作『X-MEN:アポカリプス』でも重要な役割をしたソフィー・ターナーのフェニックス。
本作で覚醒したその力とはいったい何だったのか、またヴークの真の目的について考察していきましょう。
ジーンを狙うヴ―クの真意とは
自分の持つ力に翻弄されるジーンをつけ狙うヴ―ク。
女性の姿をしていますが性別不明の宇宙人です。
ヴ―クはなぜジーンを狙っているのでしょうか。
謎の女『ヴ―ク』の正体
ジーンが作戦の途中に浴びた謎の光によって故郷の星を破壊されたヴ―クたちは、早くから地球を乗っ取る計画を持っていました。
地球に侵入し最初に出会った地球人の姿になる彼らの狙いは地球そのものです。
彼らにとって地球人は邪魔なだけの存在ですが、人間に比べ圧倒的なパワーを持っている彼らにとってはあまり重要な生物ではないのでしょう。
ドゥバリのシーア帝国に存在した種族のリーダー的な存在であるヴ―ク。
的確な指示と迅速な対応でジーンを追い詰めていきました。
シリーズ初の地球外生命体である彼らには感情が無いように描かれています。
ヴ―クの真意とは
ジーンを甘い言葉で仲間に引き入れようとするヴ―クたちは本当にジーンを必要としているわけではありません。
ヴ―クが欲しいのは地球という星でした。
ただ一人ずつ人間を消していくにはあまりにも時間がかかり既存の建造物は邪魔なだけです。
それを一瞬で解決する力を持っているのがジーンということになります。
そして都合の良いことにジーンは迷子のように不安定な状態でした。
ジーンをニューヨークのアジトに連れて行ったときに見せた映像を思い出してください。
それは美しい自然が広がる瑞々しい光の溢れる光景でした。
ヴ―クたちの故郷がそういう景色だったのでしょうか。
それともジーンの心を篭絡するためにわざと『美しい場所』を映して見せたのかもしれません。
おそらく後者です。
なぜジーンを狙うのか
ジーンの力を手に入れたくても彼らの力では制御不能と判断し、その力を持っていても存在していけるジーンを欲しているのでしょう。
彼らにとってジーンはただの『器』です。
ジーンの弱点とは
ジーンの弱点はアイデンティティを確立していないことです。
それは幼いころの辛い記憶に壁を作ったプロフェッサーの責任でしょう。
彼は自分の行いは正しいと信じているようですがジーンにとっては裏切り行為です。
ただでさえ過去の記憶に曖昧な感情を持っていたジーンは『信頼』という絆も失います。
ミュータントはマイノリティです。
そのマイノリティの中でさえ孤独になったジーンの苦しみは相当な大きさなのでしょう。
しかしジーンの一番の弱点は持っている力が強すぎることです。