ですからミドに起こしてもらったデスは、秘密を知らないデスの方だと思われます。
ラストの表情
秘密を知らないデスと秘密を知っているモンスターのどちらが生き残ったのでしょうか。
足跡から導き出した答えは「秘密を知らないデス」の方が生き残ったという説です。
しかしミドに抱き付かれたデスの表情は、どちらとも取れるものでした。なぜ彼はスッキリした笑顔を見せなかったのでしょうか。
残ったのはモンスターの方?
あの表情からは、喜びよりも後悔が滲んで見えました。なぜミドが迎えに来てくれたのに幸せそうではなかったのでしょうか。
それはまるでモンスターが消えなかったように見えます。
催眠術の女も、成功するか分からないと前置きしていたので、失敗した可能性もあるのです。
記憶が消されていないことに気づき始めた途端に、彼の表情が笑顔から苦悶へと変化したとも考えられます。
蘇る復讐の結末
秘密の部分の記憶を消すことを要求したデスですが、秘密とはどこからどこまでの範囲でしょうか。
きっと彼にとっての秘密はミドが娘だったという部分だけです。
復讐が終わり、愛する人だけが残った状態に、最初は安堵したのでしょう。
しかし彼は復讐の結末をだんだん思い出していった様子でした。そしてウジンを殺せなかった事実が最後にデスを襲ったと考えられます。
犬の真似をし、舌まで斬り落とした挙句に憎むべき相手を殺せなかったのですから、苦々しい顔になってしまうのは当然です。
そう考えるとやはり秘密を知るモンスターが消えたという説が有力かもしれません。
オ・デスに戻れるのか
ラストシーンを見た限りではハッピーエンドだと解釈できますが、本当にそうだったのでしょうか。
確かに忘れたい部分の記憶は取り除かれ、愛するミドと平和に暮らせるのだと思われます。
ですが1つ忘れてはいけないのが、ミドが娘である事実をデスはもう知らないという点です。
血の繋がりが無い男女なら愛し合っても問題ありませんが、親子関係を忘れたままでは近親相姦は続きます。
彼らはいつかこの事実を知る時が来るかもしれません。どちらかが病気になった時、2人の子供ができた時。
何らかのきっかけで知ってしまう可能性はゼロではないでしょう。これに気づいた時、今度はミドも事実を知ることになるはずです。