出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00005UW6V/?tag=cinema-notes-22
本作は2001年公開のシャネロン・マグワイア監督とヘレン・フィールディング原作・脚本によるコメディ映画です。
主演はレネー・ゼルウィガーとヒュー・グラント、更にコリン・ファースとヒュー・グラントで脇を固めています。
内容は等身大の独身女ブリジットがいわゆる“自分磨き”として日記や仕事へ打ち込んで恋人を見つけるというものです。
そんな彼女がバツイチのマークやダニエルをはじめ様々な男達に振り回される物語になっています。
興行収入も高い成績を記録しており、またその完成度の高さから以下が本作の受賞歴です。
イヴニング・スタンダード英国映画賞ピーター・セラーズ喜劇賞
エンパイア賞英国男優賞
ヨーロッパ映画賞観客賞最優秀ヨーロッパ俳優部門
イヴニング・スタンダード英国映画賞脚本賞
ロンドン映画批評家協会賞イギリス映画脚本賞
エンパイア賞 英国映画賞引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ブリジット・ジョーンズの日記_(映画)
シリーズものとして続編の「きれそうなわたしの12か月」「ダメな私の最後のモテ期」も出ています。
本稿ではなぜブリジットがモテるのかを中心にじっくり考察していきましょう。
また、彼女がマークに選ばれた理由やダニエルの憎めない魅力も併せて見ていきます。
全員ダメ人間
本作はいってみれば全員悪人ならぬ全員ダメ人間な三人の男女の物語です。
まずブリジット・ジョーンズは目標だけは高いが三日坊主で終わってしまう”意識高い系”でしょう。
彼女の相手マーク・ダーシーは仕事こそ出来るもののバツイチで私服センスゼロの鈍臭い男です。
更にダニエル・クリーヴァーは婚約者がいるのにマークの妻を寝取ってしまうダメンズであります。
揃いも揃って似たり寄ったりのダメ人間同士が繰り広げる本作は一周回ってかえって新鮮でしょう。
そんなダメ人間同士が繰り広げる悲喜交々を本作はしっかり描いています。
ブリジットがモテる理由
本作のブリジット・ジョーンズはかなりのドジっ子なのに何故か二人の男達からモテてしまいます。
意識高い系のダメ女なのにどうして好かれてしまうのでしょうか?
あらすじなどを振り返りながら彼女がモテる理由を考察していきましょう。
ダメンズウォーカー
一番の理由は彼女がダメ男を引き寄せてしまうダメンズウォーカーだからです。
ダメンズウォーカーとは”男を甘やかしてダメにしてしまう女”ですが、ブリジットは見事この条件を満たしています。
自己肯定感が低く仕事ばかりで恋愛経験も少なく世話焼きの一面があって男性を完全に拒絶出来ません。
つまり自立している独身女がこのタイプになりやすく、正に本作のブリジットそのものではないでしょうか。
だから人間性が破綻している弁護士や女狂いのダメ男のような人を引き寄せてしまう体質にあるのです。
逆にいえば、ブリジットは本当の意味でいい男からは相手にされない可哀想な女性となります。
人は短所で愛される
二つ目の理由はブリジットが自分磨きの為に始めたことが三日坊主で長続きしないからです。
彼女が信念に向けて作った目標は全部絵に描いた餅で終わり、実行力の伴わない口だけ女になります。