人間は長所で尊敬され短所で愛されるといいますが、ブリジットもまたそのポンコツ具合が愛しいのです。
マークやダニエルのような男からすればそのドジっ子ぶりが放っておけないのではないしょうか。
貞操観念の低さ
そして三つ目、真相を知らなかったとはいえダニエルに体を許してしまう貞操観念の低さです。
本当に隙のないしっかり者であれば、まず不用意に仕事の上司に体を許したりしないでしょう。
男は簡単に体を許す女を下に見て何とか自分側に都合良く利用しようとします。
つまり彼女は好かれているのではなく“舐められている”のです、特にダニエルには。
その辺りの弱みにつけ込まれて利用されたのが彼女が妙にダメンズにモテた理由ではないでしょうか。
マークに選ばれた理由
そんなダメンズウォーカーのブリジットですが、最終的にマークに選ばれ恋人となりました。
最初から望んでこの結果になったわけではありませんが、徐々に惹かれ合っていきます。
果たして何故ブリジットは婚約解消してまでマークに選ばれたのでしょうか?
立ち直りの早さ
まず挙げられるのはブリジット自身の立ち直りの早さにあるのではないでしょうか。
彼女は仕事でしょっちゅう失敗もするし大事な場面でのやらかしやミスも目立つ方です。
しかし、どれだけの失敗をしてもへこたれない精神力と立ち直りの早さは目を見張るものがあります。
そんな風にして明日を完全燃焼するように生きる所がマークにとって魅力的に映ったのでしょう。
仕事のパートナーとしてwin-winの関係である
二つ目に二人の出会いが仕事仲間として出会ってから上手く行きだした相乗効果が挙げられます。
人間性に問題があったとはいえ、マークは弁護士としては優秀で実績もしっかり残しているのです。
つまりブリジットが理想とする対等の関係にしっかり居てくれたことも挙げられます。
やはり大人の関係となると情だけでは成り立たず、仕事が出来て初めて人間性が見えてくるのです。
そのラインをブリジットはしっかりクリアしたからこそwin-winの関係になっているのではないでしょうか。
ありのままが好き
そして三つ目の理由として大きいのが「ありのままの君が好き」と答えたことにあります。
ありのままとは短所だけではなく、自分の本心を偽らない長所と短所が一体化した生き方でしょう。
大人になるとどうしても仮面をつけ自分を偽って生きることも多くなり、常識に縛られていきます。
しかし、ブリジットは短所も含めて素直に弱さを曝け出せるという自然体の強さがあるのです。
だからこそ日記を見て悪口を目にしても、誤解を受けても心底嫌いにまではならないのでしょう。
ダニエルの魅力
本作のダメンズの象徴として描かれている上司のダニエルですが、彼はとんでもない大嘘つきです。
自分が有利に進める為に嘘でマイクに濡れ衣を着せ、一度断られたのにまたブリジットにいい寄るのです。
そんな彼には何故か憎めない魅力がありますが、その魅力とは果たして何なのでしょうか?