出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZZCN722/?tag=cinema-notes-22

ゴールドラッシュ時代を背景にした西部劇映画「ゴールデン・リバー(The Sisters Brothers)」。

本作ではジャック・オーディアールが監督を務め、2019年に日本で公開されました。

主演キャストはシスターズ兄弟を演じたジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックス。

そして化学者と通訳役にリズ・アーメッドとジェイク・ギレンホールが起用されました。

今回は、兄弟が人殺しをする理由・兄弟にとっての提督の存在・預言者の薬の正体を考察します。

兄弟が人殺しをする理由

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自らすすんで殺し屋を生業にする人間はそうそういません。

普通だったら自責の念に駆られそうですが、なぜ彼らは兄弟揃って人を殺す道を選択したのでしょうか。

父親の影を消す

チャーリーが自分で認めていたように、彼は父親によく似ていました。暴力的なところも酒に溺れてしまうところも父親譲りです。

彼はきっと自分の中に父親がいるのだと感じていたのではないでしょうか。

自分の喜びは父親の喜びであり、自分の苦しみは父親の苦しみであると考えていたのかもしれません。

もしそうであれば心を切り裂いてでも、自分の中の父親の存在を消したかったのだと思われます。

だからチャーリーは好きでこの仕事をしていたわけではないのでしょう。

自分自身を追い詰めるために1番効果的な手段が人を殺すことだっただけなのです。

兄の役割

権力者である提督には絶対に逆らわないという考えを持つイーライ。

家庭の中で1番の力を持つ父親にもきっと逆らえなかったのだと思われます。

それが仇になり、本来暴力的な父親を鎮めなければならない長男の役目を果たすことができなかったのでしょう。

殺し屋の道を突き進むチャーリーを止めたいのに止められないのは、チャーリーに負い目を感じているだけではないのかもしれません。

「長男とはこうあるべき」という固定概念の殻を割ることをためらい、自らの身を守っているようにも見えます。

それが提督への復讐に体現されているではないのでしょうか。

イーライは長男であることに多少なりと誇りを持ち、弟の面倒を見なくてはならないという自分の役割を自ら作っているのかもしれません。

兄弟にとって提督の存在とは?

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政府の人間である提督は権力の象徴です。

家庭の中で権力の象徴であった父親の存在をよしとせず殺害したはずなのに、提督に従っていた理由は何だったのでしょうか。

父を求める

父親がまっとうな人だったら、彼らの精神の拠り所になっていたかもしれません。

父親は本来一家の大黒柱ですから、イーライたちも頼りにしたかったと思います。

母親には言えないことも父親ならば同性として悩みを相談できる場合もあるでしょう。

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