テンプル騎士団は現代社会の中でその名を消していました。
その代わりに存在しているのが、アニムスを生み出したアブスターゴ社です。
アブスターゴ社にはいくつもの研究分野があるようですが、全てがテンプル騎士団の思想の元に構成されていると受け取れます。
過去の記憶をさぐる理由
アニムス研究に取り組んでいるソフィア・リッキン(マリオン・コティヤール)は、純粋な研究を目的としていました。
しかし、共に研究を進めてきた父:アラン・リッキン(ジェレミー・アイアンズ)は、記憶を通じて果実を見つけることを目的としていました。
カラムの登場と強力は、アサシンの歴史研究に果実の在り処の発見という大きな功績をもたらします。
さらにソフィア博士がメインで開発していたアニムスの功績は、アランのものとして称えられました。
2人の目的の差異から生まれた思想のすれ違いは、後にアランの死という結末で幕を閉じることにります。
アラン博士の正体
アランは、ソフィアの父親であり共にアニムスを使い過去のアサシンの記憶を探る研究者でした。
しかし、研究者という服を脱いだアランはテンプル騎士団のメンバーでした。
心の底からテンプル騎士団である彼は、研究よりもエデンの果実入手を目的とします。
カラムの記憶へのダイブを「自由意思で」と促すソフィアと考え方が大きく違うのは、テンプル騎士団の思想が根底にあるからなのでしょう。
エデンの果実
映画だけではなくゲームシリーズを通してたびたび登場するエデンの果実。
これは、本物の果実ではなく神話を元とした特別なアイテムです。
丸い果実はその力を発動させると青く輝き光を放ち始めます。
その光はいったいどのような力を持っているのでしょうか。
果実の力で人々に平和を
テンプル騎士団の目的は、人類の思想を1つにまとめ争いの無い世界にすることです。
エデンの果実は人々の心や思想を操る力を持っていました。
まさに神の果実ともいえる存在です。
その特別な力を使い、人類の思想を1つにするというのがテンプル騎士団の目的でした。
果実を守るアサシン教団とそれを手に入れたいテンプル騎士団がぶつかるのは、思想の違いが根底にあるからなのです。
自由意思を守る闇の集団
アサシン教団は光のために闇の中に生きる存在です。
つまり、人々の自由を尊重するために果実の存在を教団の中に閉じ込めている存在ともいえるでしょう。
もちろんアサシン教団の行動は果実の管理だけではありません。
しかし、テンプル騎士団との大きな対立はこの果実という存在があったためといっても過言ではないでしょう。
心理、思想、精神支配で平和を作るのではなく、人々の自由意思を守るために闇で動く存在。
それがアサシン教団なのです。
アサシンたちの覚醒
カラムがアギラールの記憶を追体験していくと、カラム自身がアギラールとしての記憶を受け継ぎます。
前世の母からペンダントと共に教団の教えを唱えられるシーンが、まさに覚醒のタイミングだったのでしょう。
カラムの覚醒と共に研究所内の研究対象者たちにも変化が出ます。