このタイミングを逃したら娘に一生誤解を与えたままだという危機を感じたのかもしれません。

もしかしたら怪物を違う方法で追い払えた可能性もありますが、命をかけることで最大限の愛情を表現しようとしたのではないでしょうか。

女子供を守る男の役割を見せる

リーは娘ではなく息子のマーカスを釣りに連れて行きました。普通なら嫌がる息子より、行きたがっている娘を連れて行きそうなものです。

ここのシーンからはリーは典型的な男女の役割を重んじる人間だということが分かります。

男は怖くても危険に立ち向かうべきであり、女性は家庭を守るべきだと。

だとすれば、あの状況で命に代えて子供たちを守る男の姿を実際に息子に見せるのも一つの教育だと考えていたのかもしれません。

次世代を担うマーカス。彼を男にすることが父親としての最も重要な役割だと思っていたのではないでしょうか。

補聴器が導いた結末

補聴器

耳の機能が発達している怪物たちは、リーガンの補聴器から出る音に弱いことが分かりました。

補聴器を手にしたリーガンたちを待ち受ける結末とはどのようなものだったのでしょうか。

ピンチだけどチャンス

銃声を聞きつけてやって来た怪物たちに囲まれて崖っぷちに立たされますが、イヴリンの顔には笑みが見られます。

今までだったら自分たちの方が即殺されていた状況なのに、逆に怪物を殺している現状

ピンチだったはずがチャンスにしか見えません。

この地域にどれほどの数の怪物が潜んでいるか分かりませんが、銃弾が尽きるまではまずは安全でしょう。

もし銃弾が切れてもパイプか何かで殴り殺せば勝てますから、勝率は変わらないと思われます。

むしろ銃声がしなくなる方が、やって来る怪物がいなくなるため、この戦いは早めに終わるでしょう。

補聴器さえあれば攻撃方法は無限大です。次からはもっと簡単に怪物を倒せるようになるかもしれません。

形勢逆転の希望

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これまでは怪物に対して「音を立てない」という受け身の対策しかとれませんでした。それは怪物の弱点が分からなかったからです。

しかし弱点を知った今、形成逆転したといっていいでしょう。

怪物は人間が音を出さなければ攻撃しません。怪物は積極的に自ら攻撃を仕掛けることができないのです。

ですが補聴器の件によって、人間は怪物をおびき寄せ、殺すことができるようになりました。

イヴリンたちは約1年もの間殺されずに生きて来た実績がありますから、身を守る術も持っています。

客観的に見ても怪物よりも人間の方が優位に立ったといえるでしょう。補聴器には生存している者たちの希望が託されているのです。

その後

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ラストにイヴリンの笑顔を映したことを考えると、きっと怪物たちとの戦いに勝利できるのだろうと推測できます。

そんな彼女たちは残された家族だけでひっそりと身を隠して生涯を終える気はないでしょう。

戦いを終えたアボット家はその後どのような行動をとるのか考察します。

生存している人々に会う

今のところ怪物の撃退方法を知っているのはアボット家のみだと思われます。

人類滅亡を免れるため、アボット家は生存者を探しに出かけるはずです。

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