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映画『アンフレンデッド: ダークウェブ』は2019年公開のアメリカスリラー映画です。

前作『アンフレンデッド』の続編ですが、前作の特徴であったオカルトホラー要素は殆どありません。

その代わりにサスペンスやスリラーといった心理面での恐怖に重きを置いた作りとなっています。

またスティーブン・サスコ監督デビュー作品でもあり、主演にはコリン・ウッデルを起用しました。

パソコンやSNS・Skypeといった基本要素を踏襲しつつハラハラドキドキの怖さをしっかり残しています。

本稿では物語の中で行方不明となっていたエリカの正体についてネタバレ込みで考察していきましょう。

また主人公達が犯人に狙われた理由とビットコインが入金された意味なども併せて掘り下げていきます。

ネットのいじめからネット犯罪へ

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本作は前作同様にPCを使っての動画共有ビデオチャットから恐ろしい事態へ発展する基本構造は同じです。

違いは前作がネットのいじめから来る復讐劇だったのに対し本作では巨大な犯罪へ発展する所でしょうか。

要するに話のスケールがより大きくなり、登場人物同士が見えない陰謀へと巻き込まれていきます。

またアプリや仮想通貨といった時代に伴うより進化した技術などが盛り込まれている点も見逃せません。

逆にいいますと、本作は何の罪もない市井の一般人が簡単に悪事へ巻き込まれていく怖さを示しているのです。

本作は前作の世界観を更に拡張した構造で話を展開していきます。

エリカの正体

本作では物語を引っ張るマクガフィンとして象徴的にエリカという人物が用いられています。

果たして劇中で殆ど正体不明だった彼女は一体何者だったのでしょうか?

あらすじを追いながらじっくり考察していきましょう。

行方不明の女子高生

行方不明者

エリカの正体は何と物語の中でずっと行方不明扱いされていた女子高生エリカ・ダンでした。

彼女の存在はほぼ終盤の方に来るまで明かされることはない、本作のマクガフィンです。

大体映画においてマクガフィンとは物語に推進力を持たせ視聴者の興味を引くために使われます。

エリカはその中でもきちんと拾われた方であり、しっかり手堅く作られているのが素晴らしい所。

しかし何故彼女の正体が終盤までマクガフィンとして機能したのでしょうか?

ノラが偽りで使用していた

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エリカの正体に関して恐ろしいのは何よりもノラなる者が偽って使用していたことです。

ここからインターネットにおけるデータ化された個人情報の乗っ取りの怖さが窺えます。

しかもノラとは別にカロン68という者から穿孔術という謎のメッセージまでマタイアスに届いていました。

マタイアスは終盤になるまで真相を知らないまま利用されていた格好となるわけです。

このようにして巧妙な裏のネット犯罪は出来上がっていく構造になっています。

穿孔術の意味

医療の歴史:穿孔開頭術から幹細胞治療までの1万2千年史

そしてエリカという女子高生の一番恐ろしい所は終盤で示される穿孔術のシーンです。

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