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映画「ガール・イン・ザ・ミラー」は孤独な少女マリアが鏡の中にもう一人の自分と出会うホラー作品です。
主演は『カイト KITE』のインディア・アイズリー。
学校でのいじめに耐えかねたマリアは、鏡を通じて正反対の性格を持つアイラムと入れ替わることに。
親友や父親をアイラムが殺していくスリラー要素も加わり、出生の謎と復讐の関係が徐々に明らかになります。
果たしてアイラムの暴走は止まるのでしょうか。
今回は、鏡の女の正体・アイラムが鏡を割った意味・ダンを殺害した理由をネタバレ考察します。
鏡の女の正体
マリアが映った鏡の中には、同じ姿のもう一人のマリアがいました。
鏡の中の女はマリアの望みを叶えたいと言いますが、彼女の正体は何だったのでしょうか。
二重人格
アイラムと名乗る鏡の中の女は、マリアと正反対の性格を持っていました。
いじめられっ子のマリアにとってアイラムは憧れに近い存在だったかもしれません。
なぜか自分にないものを全て持っているアイラム。それはマリアが抑圧してきたもう一人の自分だったのではないでしょうか。
幼い頃から完璧主義者の父親に否定され続けてきたマリアは、いい子にしていないと余計に嫌われると考えていたのかもしれません。
彼女は本音を押し殺し、その本音は解消されずに別の人格として成長していったと考えられます。
ナルシスト
なぜアイラムは入れ替わる方法として鏡の中の自分にキスを要求したのでしょうか。鏡を頻繁に見る人は一般的にナルシストと呼ばれます。
しかし鏡の自分にキスをする行為は、それ以上にナルシスト度が高いといっていいでしょう。
誰もがマリアの美貌を認めていたのに、父親はそれを否定しました。
これにより彼女は「自分の美しさを認めてはいけない」と思い込んだはずです。
そんなマリアも本心では自分の美しさに惚れ惚れしていたのかもしれません。本当は自信を持っているのに、それを表現させてもらえない。
そんなフラストレーションが、鏡の向こうで自分を綺麗だと言ってくれるアイラムとなって現れたのではないでしょうか。
母親とアイラムの関係
精神が不安定になると、出産の時のことを思い出す母親。それと同じタイミングでアイラムが登場します。
母親とアイラムの間には何か関係がありそうです。
育児ノイローゼ
双子の片方を夫に殺されたショックを、母親はずっと抱えていたはずです。
そしてマリアを育てながらも、死んだ娘のことを思っていたでしょう。まだ物心つく前のマリアに双子の事実を語っていた可能性もあります。