劇中でジンは黒の組織を代表する人物として登場していますが、彼は冷酷でサイコを感じさせるシーンもあります。
彼女は身体能力や記憶力こそずば抜けていましたが、最後の一線を越えていない人物です。
キュラソーは自分の意志とは裏腹に、ラムに洗脳されていたとも考えられます。
だからこそ記憶を取りもどした際、本来の自分も取り戻せたのではないでしょうか。
コンタクトの黒が意味するもの
キュラソーが付けていた黒のコンタクトには、深い意味が隠されています。
劇中のテーマともいえる「黒」と「白」ですが、なぜ彼女は黒のコンタクトをしていたのでしょう。
潜入しやすい色だった
彼女はダブルフェイスを持つ諜報部員として活躍していますが、日本の警察庁に潜り込むには黒の瞳が自然だったのでしょう。
特にキュラソーの瞳はオッドアイズで人目を引くため、なるべく地味で目立たない色として「黒」を選択したのです。
また彼女のオッドアイズは、他の色のコンタクトでは隠し切れなかったのかもしれません。
その色をまじりっけなしに塗りこんで変身させてしまう色は?
引用:名探偵コナン 純黒の悪夢/配給会社:東宝
上記は阿笠博士が子供たちへ出したなぞなぞですが、答えの選択肢の中には「黒」が含まれていました。
謎解きの答えではありませんが、観る者は一瞬「黒」が頭をよぎります。
黒は他の色を消してしまうほど強い色なのです。
コンタクトの黒は組織との繋がり
キュラソーはコンタクトを序盤に片方を失い、中盤でもう片方を失っています。
黒の色は、いうまでもなく黒の組織のメインカラーです。
黒を選ぶ事で自分を納得させ組織の中で生きなければならない、と自分にいい聞かせていたのかもしれません。
キュラソーは黒のコンタクトを失うことで、組織との繋がりが切れていったとも考えられます。
本来の自分の瞳の色を取り戻したことは、本来の自分の心を取り戻したことに繋がるのでしょう。
イルカの白が意味するもの
コンタクトの黒とイルカの白は反対色になっています。
この対比を印象付けることで、キュラソーの心をわかりやすく表現しているのでしょう。
何色にでも染まれる色
キュラソーが最後まで持っていた白いイルカのキーホルダーは、まだ着色がされていないものでした。
白はこれから何色にでも染まっていける色であり、キュラソーが染まった黒を和らげる色でもあります。
また白は純真を示す色でもあるのです。
自分の心に素直になる、そう決意させる色だったのでしょう。
キュラソーが白になった瞬間
キュラソーが記憶を取り戻した時には、少なからずまだ組織に残るという選択肢が残っていたはずです。