ではヘミ絡みの嫉妬はどうだったのかというと、あくまでもそれは副次的要素でしょう。

ジョンスは確かにヘミへの想いはあったものの、ヘミの虚言癖や嘘つきな一面もしっかり見抜いています。

彼にとって本当の問題は両親との関係であり、特に長い間会っていなかった母との問題がありました。

母はヘミがジョンスの気を引くために咄嗟についた嘘をよく考えもせずに真実だと肯定してしまったのです。

数少ない精神の拠り所を失ってしまったジョンスはこれが最大の引き金となってベンへの復讐を決意しました。

つまりベンは全くの八つ当たりで殺されたことになるわけで、本作一番の被害者だったのではないでしょうか。

ビニールハウスを燃やす意味

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ほぼ一方的な勘違いでジョンスに殺されたベンですが、彼は何故かビニールハウスを燃やす癖がありました。

とはいえ、これは本当に燃やした訳ではなくあくまでも言葉の綾・ものの喩えだったのです。

ではこのビニールハウスを燃やすという言葉の意味は何なのでしょうか?

人や物を消耗品扱いする

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まずビニールハウスを燃やすという言葉の意味は人や物を消耗品扱いしていることの暗喩ではないでしょうか。

上記したように彼は恵まれた家庭に育ち、学力も教養も欲しいものは何でも手に入ります。

しかし物理的な豊かさに恵まれた環境が当たり前になると人や物を消耗品扱いするようにもなるのです。

実際にヘミを惹きつけて手に入れられないと知るや簡単に捨てて、ジョンスに対しても物でしか感謝を示せません。

ジョンスとの関係だっていずれ損切りして利用価値がなくなったら捨てる予定だったと推測されます。

人や物を消耗品扱いする人だからこそ最期は自分がビニールハウスのように殺され燃やされたのです。

ジョンスへの嫉妬

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そして面白いのはこの台詞を言葉にしたのが他ならぬジョンスと二人きりでの食事シーンだったことです。

何故かというとヘミ同様にベンもまたジョンスの気を彼なりの形で引こうとしていたのではないでしょうか。

ヘミを手に入れようとしても彼女の心はあくまでジョンスにあり、その心まで彼は手が届かないのです。

ジョンスは物がなくて貧乏でも精神面はタフさ、雑草魂とでもいうべきベンにはない心の強さがあります。

これは恵まれた環境故に飢えを知らない自分の生き様への失望でもあったのかもしれません。

いずれにしても、何かしらジョンスに対して引っかかるものがあったことは間違いないでしょう。

振り子の法則の悪用

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もう一つは天才の気まぐれとして振り子の法則を悪用していたという意味もあるのではないでしょうか。

よく世の中には極端に良いことと極端に悪いことは相互に起き、振り子のように物事が進む法則があります。

ジョンスはこれを知った上でわざと悪用し自分が豊かで居続けるために極端に悪いことをしているのでしょう。

天才とは凡人と違った視座で物事を考えますが、ベンがビニールハウスを燃やす行為は正に極端な悪事の象徴と見えます。

それを意図的に故意犯としてやっているのですから、ジョンスから危険視され殺されても不思議ではありません。

ヘミの行方

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そして三つ目に本作で一番気になるのはヘミの行方で、彼女の失踪は劇中で殆ど触れられていません。

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