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『インデペンデンス・デイ』は1996年に公開されたアメリカのSF映画です。
当時、圧倒的にリアルな映像で大都市を覆いつくす宇宙船を観て恐怖を感じた人もいるのではないでしょうか。
本作は日本でも人気となり、上映後も何度も地上波で放送されることになりました。
そんな本作、リアルな映像をとるため、特殊な撮影方法がとられたことはご存知でしょうか。
今回は、撮影方法や撮影地に使われた基地などについて徹底解説します。
こだわりぬかれた撮影方法
最新技術と伝統的な技術の融合
『インデペンデンス・デイ』では、当時最新のCG技術がふんだんに使われました。
もちろん本作の迫力ある映像を観れば、誰でもCG技術が使われていることは予想がつきます。
しかし本作はCGだけで撮影されたのではありません。
最新のCG技術とミニチュア模型を組み合わせて撮影したのです。
当時も映像技術は発展していました。
しかし、よりリアルな映像をつくるために、ミニチュア模型を使うという伝統的な撮影方法が必要でした。
そして実際にミニチュア模型を爆破することで炎や建物が崩れる様を、CGよりもリアルに再現したのです。
最新の撮影方法と伝統的な撮影方法の組み合わせ。
その結果、本作の映像は当時、過去にないほどのリアルさを実現したのです。
リアルな撮影方法はここで使われていた
本作は、作品全体を通して迫力のある映像の連続でした。
そのため、どのシーンにCG技術とミニチュア模型が使われたのか、一見するとわかりません。
そこで実際にミニチュア模型が使われたシーンをまとめました。
- シティ・デストロイヤーがホワイトハウスを爆撃したシーン
- シティ・デストロイヤーがニューヨークの街を爆撃したシーン
- アタッカーがヒラー大尉を追尾するシーン
公開から20年以上経った今でも、その映像にはリアルさが感じられます。
ミニチュア模型は、ホワイトハウスの他にも、エンパイアステートビルや自由の女神などがつくられました。
また模型は使われていませんでしたが、基地が爆破されるシーンでは実際に空港で爆薬をしかけて撮影されたのです。
伝統的な撮影方法を支えたプロ
極限のリアリティをもった本作を製作するために、プロフェッショナルが集いました。
ホワイトハウスや自由の女神などの模型を製作したのは、マイケル・ジョイスです。
マイケルは『ダイ・ハード4.0』や『ナイト ミュージアム』など数多くのハリウッド作品の模型製作監修を担当しています。
模型を製作したマイケルは本作を撮影するため、マイケルがこれまで制作した映画3本分に相当する量の模型を使用しました。
実際に模型を爆破・燃やすシーンのリアリティはCGでは再現できないものだとも語っています。
またマイケルは模型監修にとどまらず、他の作品では視覚効果監修も行っています。
戦闘機や宇宙船が飛び交う複雑な空中戦はCGを、炎や建物の爆発などの自然に近い現象はミニチュアを。
CGとミニチュアを使い分け、組み合わせることで本作のリアルな映像ができあがったのです。
撮影地に実際の空軍基地を使用
ウェンドーバー空軍基地
本作は、主にアメリカのユタ州にあるウェンドーバー空軍基地で撮影を行いました。