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【インデペンデンス・デイ】本物の宇宙人襲来と間違われるほどリアルな撮影方法を徹底解説!撮影地に抜擢された実在の基地とは?

SF

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00FYN9YH8/cinema-notes-22

『インデペンデンス・デイ』は1996年に公開されたアメリカのSF映画です。

当時、圧倒的にリアルな映像で大都市を覆いつくす宇宙船を観て恐怖を感じた人もいるのではないでしょうか。

本作は日本でも人気となり、上映後も何度も地上波で放送されることになりました。

そんな本作、リアルな映像をとるため、特殊な撮影方法がとられたことはご存知でしょうか。

今回は、撮影方法や撮影地に使われた基地などについて徹底解説します。

こだわりぬかれた撮影方法

最新技術と伝統的な技術の融合

メイキング・オブ・インデペンデンス・デイ

『インデペンデンス・デイ』では、当時最新のCG技術がふんだんに使われました。

もちろん本作の迫力ある映像を観れば、誰でもCG技術が使われていることは予想がつきます。

しかし本作はCGだけで撮影されたのではありません。

最新のCG技術とミニチュア模型を組み合わせて撮影したのです。

当時も映像技術は発展していました。

しかし、よりリアルな映像をつくるために、ミニチュア模型を使うという伝統的な撮影方法が必要でした。

そして実際にミニチュア模型を爆破することで炎や建物が崩れる様を、CGよりもリアルに再現したのです。

最新の撮影方法と伝統的な撮影方法の組み合わせ。

その結果、本作の映像は当時、過去にないほどのリアルさを実現したのです。

リアルな撮影方法はここで使われていた

本作は、作品全体を通して迫力のある映像の連続でした。

そのため、どのシーンにCG技術とミニチュア模型が使われたのか、一見するとわかりません。

そこで実際にミニチュア模型が使われたシーンをまとめました。

  • シティ・デストロイヤーがホワイトハウスを爆撃したシーン
  • シティ・デストロイヤーがニューヨークの街を爆撃したシーン
  • アタッカーがヒラー大尉を追尾するシーン

公開から20年以上経った今でも、その映像にはリアルさが感じられます。

ミニチュア模型は、ホワイトハウスの他にも、エンパイアステートビルや自由の女神などがつくられました。

また模型は使われていませんでしたが、基地が爆破されるシーンでは実際に空港で爆薬をしかけて撮影されたのです。

伝統的な撮影方法を支えたプロ

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極限のリアリティをもった本作を製作するために、プロフェッショナルが集いました。

ホワイトハウスや自由の女神などの模型を製作したのは、マイケル・ジョイスです。

マイケルは『ダイ・ハード4.0』や『ナイト ミュージアム』など数多くのハリウッド作品の模型製作監修を担当しています。

模型を製作したマイケルは本作を撮影するため、マイケルがこれまで制作した映画3本分に相当する量の模型を使用しました。

実際に模型を爆破・燃やすシーンのリアリティはCGでは再現できないものだとも語っています。

またマイケルは模型監修にとどまらず、他の作品では視覚効果監修も行っています。

戦闘機や宇宙船が飛び交う複雑な空中戦はCGを、炎や建物の爆発などの自然に近い現象はミニチュアを。

CGとミニチュアを使い分け、組み合わせることで本作のリアルな映像ができあがったのです。

撮影地に実際の空軍基地を使用

ウェンドーバー空軍基地

本作は、主にアメリカのユタ州にあるウェンドーバー空軍基地で撮影を行いました。

ユタ州の砂漠の真っ只中にあるこの基地は、太平洋戦争前の1940年に建設されました。

本作が公開された当時も、建設から50年以上経っていたため、年季が入っているように見えます。

しかし2019年現在、空港として一応機能はしているものの、もはや見た目は廃墟のようなたたずまいとなっています。

基地と日本との意外な関係

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ウェンドーバー空軍基地は、現在もチャーター便が一日一便と限られ、廃墟のような見た目になっています。

けれども、この基地は実は歴史的にも知られている基地であり、日本とも深い関係があるのです。

それは、この基地が日本に原爆を投下した戦闘機「エノラ・ゲイ」が飛び立った場所だからです。

太平洋戦争・第二次世界大戦に終わりをもたらしたエノラ・ゲイが飛び立った基地。

本作では、宇宙人との戦争を終わらせるための戦闘機がウェンドーバー空軍基地から飛び立ちました。

意図されたのか、それとも撮影地として適していたからこの基地が選ばれたのか、観客の想像に任せられます。

また本作に登場するエル・トロ基地も、カリフォルニア州に実在する基地です。

しかしエル・トロ基地は本作が公開された3年後の1999年に閉鎖されました。

閉鎖された現在も、映画の撮影や飛行機のテスト走行などに使われています。

エリア51の真実

突然撮影協力をとりやめた米軍

本作で、エイリアンの研究施設として登場したエリア51

アメリカのネバダ州に実在する、アメリカ空軍が管理する基地です。

本作のように、エリア51が宇宙人関連で何度も取り上げられるのには理由があります。

それはエリア51周辺でのUFOの目撃証言が重なったことエリア51の情報が一切ないからです。

一見、都市伝説のように思われます。

けれども、エリア51をめぐって本作の製作側とアメリカ政府の意見がぶつかることがありました。

当初、本作の撮影にはアメリカ軍が全面的に協力する予定でした。

しかし本作でエリア51の存在が断定されていることを理由に、アメリカ軍が撮影協力を急遽とりやめたのです。

この事態も、かえってエリア51に対する疑惑を深めることになりました。

2013年CIAによって明かされた真実

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

映画公開から15年以上の月日を経た2013年、遂にCIAがエリア51の存在を認めました。

それまで存在が認められず、どこにあるのかも明らかになっていなかったエリア51について、情報を開示したのです。

開示された情報によると、基地は宇宙や宇宙人に関する施設ではなく、航空監視施設であったことが判明しました。

ちなみにエリア51の正式名称はグルーム・レイク空軍基地といいます。

『インデペンデンス・デイ』に込められた意味

宇宙人襲来をできる限りリアルにみせるために、撮影方法や撮影地もこだわりぬいた本作。

本作の制作者たちのこだわりはタイトルにも反映されており、タイトルはアメリカの独立記念日を表しているだけではないのです。

では制作者たちがこだわったタイトルにはどんな意味がこめられているのか、みていきましょう。

アメリカと人類の独立記念日

インデペンデンス・デイ (吹替版)

『インデペンデンス・デイ』とは、一般的にアメリカの独立記念日(7月4日)のことを指します。

本作では宇宙人が、アメリカの独立記念日の2日前に攻めてきました。

そして人類の存亡をかけた戦いということもあり、アメリカと人類の独立記念日とかけて、このタイトルになりました。

人類の独立記念日という言葉は、作中でも大統領が最終決戦に向かう演説で話しています。

胸を打つ言葉だと記憶している人もいるのではないでしょうか。

ちなみに、本作のアメリカでの公開日は7月2日です。

当初7月3日を予定していたそうですが、前評判が良かったこともあり、宇宙人が襲来した日付に合わせられました。

本作での宇宙人の襲来と同じ日に公開することで、現実と映画をリンクさせるという制作者の粋な計らいといえます。

一人一人が自立した日

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本作はアメリカの独立記念日と人類の独立の意味を込めて、このタイトルとなりました。

しかし本作を観ると、アメリカと人類以外の「インデペンデンス」がみられます。

「インデペンデンス(independence)」の「独立」以外の意味は「自立」です。

本作に登場する、主要なキャラクターは何かしらの事情を抱えています。

妻や恋人との関係、現在の自らの地位など、登場人物たちの不安定な姿が序盤に描かれました。

しかし世界の危機に、団結して宇宙人に立ち向かうことで、登場人物たちも「自立」することになったのです。

本作の撮影技術の高さについては言及してきました。

しかし本作は映像だけでなく、登場人物一人一人の物語もしっかりと作り込まれていることがわかります。

本作と『宇宙戦争』との共通点

宇宙戦争(字幕版)

1900年代のSF映画が好きな方は、本作と『宇宙戦争』が似ていることにお気づきではないでしょうか。

ここでは本作と『宇宙戦争』との共通点をみていきましょう。

  • 最後は人類のコンピューターウイルスで勝利する。
  • 宇宙人に核攻撃が通用しない。
  • エル・トロ基地が使用される。

物語の展開や設定だけでなく、撮影地にも同じ場所を使用した本作。

エル・トロ基地は閉鎖されて今でこそ、映画の撮影にもよく使われる基地です。

しかし『宇宙戦争』や本作が撮影された時点では、現役の空港でした。

現役の、同じ空港を撮影地に使うあたりは、単なる偶然とは思えません。

ローランド・エメリッヒ監督は、『宇宙戦争』から構想を得た可能性があるといえます。

本作が最低脚本賞にノミネート

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日本でも世界でも大ヒットした本作。

CG技術とミニチュア模型を組み合わせた撮影は、宇宙人の襲来をよりリアルに描き出しました。

本作が映画の評価の対極ともいえる賞2本にノミネートされていたことはご存知だったでしょうか。

アカデミー賞では視覚効果賞を受賞。興行的にも大成功を収めた。一方で「陳腐なストーリー」という批判から第17回ゴールデンラズベリー賞最低脚本賞にノミネートされたが、こちらは受賞しなかった。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/インデペンデンス・デイ

圧倒的な映像技術が評価された一方、宇宙人の襲来という典型的なパニックものだと評されることにもなりました。

評価され高い興行収入を出す映画も観る人によって、評価が分かれることがよく分かる事例です。

撮影方法の裏側や実際に使われた基地など知って観ると、本作をいつもと違って楽しむことができます。