何度もタイムトラベルを繰り返し、その中で学んだことは一日を幸せに過ごす事です。
一日を過ごしたら過去に戻って同じ一日をもう一度過ごしてみなさい。そうすればきっと一度目は気づけなかった素晴らしいことに気づける。
引用:アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
上記はビル・ナイ演じる父親のセリフですが、ティムはゆっくりと日々を繰り返すうちに、時間の大切さを学んだはずです。
何気ない一日にどれ程大切なものが詰まっているか、知ったのでしょう。
それらをタイムトラベルで失ってしまうのは、もったいないことです。
結婚式で父が語ったのは「愛」だった
劇中でティムのよき理解者として描かれている父親ですが、結婚式のスピーチには、大きな愛が秘められていました。
自分の命より大切なものが子供である
ティムの父は、タバコを吸っていない時に戻れば自分の命を救うことが出来ます。
しかし、それは同時にティムたちが生まれないことを意味しているのです。
私は人生で誇れるものはこれといってないが、この男の父親であることは誇りに思っています。
引用:アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
ティムの父親が、なぜ命が助かる過去に戻らないか…。
彼が子供たちの父であることを誇りに思っているからです。
命よりも、ティムやキットカットに出会えたことの方が大切なのでしょう。
大切なのは優しさ
ティムの父親は、優しさについても語っていました。
優しい人と結婚しなさいとアドバイスします。ここにいるのは、良き心を持った優しい男です。
引用:アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
おそらく父親自身、何度もタイムトラベルを重ね様々なことを経験してきたのでしょう。
当初ティムに、金儲けの為に能力を使うなと教えたのも、人の幸せがどんなものかを既に知っていたからではないでしょうか。
実際、ティムは自分の為だけではなく、自分の出会いを犠牲にして他人の為に能力を使っています。
勿論それが正しいことなのか、否かは未来を生きてみなければ判断出来ないことですが…。
ティムには優しさがあり、その優しさこそ結婚を成功させる重要なものと語られていました。
父の望む優しさを持っていたティム
劇中で妹の事故を取り消さなかったのは自分の子供を守る為、というのが大きな理由です。
しかし、だからといって妹を犠牲にしたのではありません。
娘ポージーを取り返す為
妹を事故から救うことで、娘ポージーが消えてしまうので事故という事実を消さなかった。
これはひとつ目にあげられる大きな理由です。
妹キットカットは事故には遭いましたが、死んだわけではありません。
ポージーという命を消さない為の選択といえるでしょう。
妹の心を救うため
ティムは過去の経験から、人の心は変えられないことを知っています。