目的地である海にたどり着いた今、全てをやり遂げた達成感に包まれていたとも考えられます。

友マーチンへの思い

ビーチとお酒

ルディ、話があるんだ

分かってる 僕が言うよ 何も怖くないさ

引用:ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア/配給会社:K2エンタテインメント

海を前にした二人は、残りの命を共有するかのように言葉を交わしています。

おそらく、これまでの二人のハチャメチャな行動の裏には「死」への恐怖が隠れていたのです。

マーチンは、自分が燃え尽きようとしていること、消えることが怖いということを告白しようとしていたのかもしれません。

ルディは、マーチンが自分より先に逝くことを感じたのでしょう。

「何も怖くない」という言葉に、マーチンへの愛を感じます。

自分の死を受け止めていた

海を目の当たりにし、友の死を見送ったルディは心中穏やかだったのではないでしょうか。

これまでの人生をゆっくり回想していたのかもしれません。

自分がこれから死んでいくことを、きちんと受け止めることが出来たのでしょう。

少々強引だったけれど、母親に念願のキャデラックもプレゼント出来た…。

やりたいことを全てやり切り死ぬ時もマーチンと二人、ひとりではない。

ルディは病院で死を迎えるより、何倍も幸せな最期を迎えられたのです。

奇跡が生んだ名作

Knockin' On Heaven's Door

本作の監督であるトーマス・ヤーンは、元々タクシードライバーでした。

そんな彼が、俳優であり脚本家のティル・シュヴァイガーに脚本を送ったのが本映画の始まりです。

まるで奇跡が起きたような製作秘話ではないでしょうか。

また、大物俳優ルトガー・ハウアーはギャラが払えず落ち込むティル・シュヴァイガーに下記のように返事をしたそうです。

マネジメントの言うことは気にするな。出ると決めている

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

彼の演じるギャングのボス、カーチスが本作を引き締めていたのは言うまでもありません。

男の哀愁が残る名作

キャデラック

本作『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の感想を一言で表現するなら、男の哀愁です。

命の灯が消える瞬間をどう過ごすか、誰と過ごすか、深く考えさせられるのではないでしょうか。

結末を知ってから観返してみると、また違った二人が観えてきます。

何度観ても泣ける、そんな映画です。

2009年に国内でリメイク版「ヘブンズ・ドア」が発表されていますので、こちらも併せて観比べるのもいいかもしれません。

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