出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B06ZYPB5L1/?tag=cinema-notes-22
グッドモーニングショーは君塚良一が監督と脚本を務め、フジテレビジョンと東映が製作した映画です。
『グッドモーニングショー』は2016年10月8日公開の日本映画。
第40回モントリオール世界映画祭・ワールドコンペティション部門出品作品。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/グッドモーニングショー
主人公の澄田を中井貴一が演じ、コミカルな中にもシリアスな存在感が作品全体を引き締めています。
立てこもり犯に要求されおこなった釈明会見中継は報道班の乱入で途切れてしまいました。
放送されなかった澄田の釈明内容を考察してみましょう。
そして犯人が澄田に渡した封筒の中身やなぜ澄田を要求したのか、そして澄田が過去に顔に泥を塗った真相にも迫っていきます。
釈明会見の内容を考察
グッドモーニングショーのメインキャスターである澄田が犯人の要求でおこなった釈明会見。
犯人は過去に澄田が犯したミスやサブキャスター小川圭子との噂を知ったうえで『謝罪』を要求しました。
なぜ澄田は謝罪をしなくてはいけなかったのでしょうか。
澄田の釈明会見の内容を考察
澄田はなぜ謝らなくてはいけないのか理解していないため内容の無い『ゴタク』を並べるだけでした。
視聴率のために信念を曲げたことや視聴者が観たいと思う内容を最優先するとか言いますが全て言い訳です。
そんな言葉を並べながら澄田は心を整理していきます。
自分たちが日々どんな姿勢で番組を作っているのかをとつとつと語る澄田はスタッフ全員の思いを背負っているのです。
そして本来あるべきワイドショーの姿に気づき、心のどこかでワイドショーをバカにしている自分の心を見つめました。
土下座を要求された時の苦々しい澄田の顔には『ワイドショーの何が悪いんだ!』という思いで歪んでいます。
犯人はなぜ澄田に謝らせようとしたのか
信じていた澄田に無視されたと感じた犯人は自分と同じように『澄田を信じている』視聴者を代表したつもりなのです。
視聴者に謝れと言った裏には『信じていたのに…』という憤怒の思いがあるのでしょう。
しかしその思い込みを実行に移してしまった犯人はやはり狂っています。
澄田に復讐したいだけなら立てこもる必要もありませんし、人質もいらないはずです。
犯人にとって澄田は『今まで自分を利用してきた汚い奴ら』の象徴になっています。
澄田が謝ることは犯人にとって自己を正当化する唯一の手段だと思い込んでいるのでしょう。
犯人が持っていた封筒の中身とは
事件現場のカフェで投降した犯人が澄田に渡した封筒はかなりの厚みがありました。
事件が片付いたあとその封筒を澄田は番組スタッフに託します。
澄田はその内容を読んだのでしょうか。
犯人は何を澄田に伝えたかったのか
犯人は正義の味方澄田キャスターに自分の実情を話せば『テレビで取り上げてくれる』と考えたのです。