この地球破壊シーンのみならず本作は色んなシーンがナメック星編の擬似的な追体験です。

とはいえ、そんなのは神様にはお見通しでビルスとウイスは悟空達だけ生き延びさせました。

この時点で彼の目論見は外れてしまったのです。

最後の理性

フリーザにとってナメック星並びに地球を破壊することは最後の理性だったのではないでしょうか。

本来であれば彼は地球を傷つけることなく地球人だけを倒し征服するつもりでいたのです。

しかし、悟空とベジータは自分に屈することなく立ち向かってくる為得体の知れない人達に映ります。

ナメック星でもそうでしたが、フリーザが1番に恐れたのはサイヤ人の純粋な闘争本能です。

彼らを倒すにはもう星を破壊する以外の選択がなかったものと推測されます。

星は壊せても人間は壊せない

星と人間[新装版]精神科学と天体

そして1番の真意は星は壊せても悟空とベジータは壊せないと示すことではないでしょうか。

今回の場合結果として2人以外にもナメック星編で戦った人達は助かりましたが…。

そう、フリーザは星は壊せてもサイヤ人とそのサイヤ人の仲間達は滅ぼせなかったのです。

直接の台詞にはありませんが、悟空がかつてフリーザに放った台詞が伏線となっています。

即ち鳥山明自身の手でナメック星編でやり残したことをさらっているのでしょう。

執着から解放された者と執着にこだわった者

しがみつかない大人になる63の方法 「執着」から、解放されよう。 (きずな出版)

こうして見てみると、悟空とベジータがフリーザに勝てた要因は「執着」にあるのかもしれません。

魔人ブウまでの戦いを終えたことで悟空とベジータはあらゆる執着から解放され純粋に修行に没頭しました。

ベジータは悟空へのライバル心を上手く昇華しビルスとの修行で更なる高みを目指しています。

悟空も今回のことで自身の心の甘さを認めそれをラストで克服することに成功しました。

一方でフリーザは同じように修行していても結局復讐という執着から解放されません。

欲塗れで奪うことしか考えていない者からは人が去っていき、誰も付いてこないのです。

執着から解放されたときこそ人は真に強くなれるということを本作は示しています。

楽しむこと

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本作のエッセンスとは詰まるところ「楽しむ」ことではないでしょうか。

それもちょっとやそっとの「楽しい」ではなく全てを忘れる程「没頭する」ことです。

悟空とベジータがフリーザに勝てたのは戦闘力の差や経験値の差は勿論あります。

でもそれ以上に心から戦うことを楽しんでいました、他でもない自分自身の為に。

だから戦うことに理由をつけるフリーザや孫悟飯達は悟空とベジータに敵わないのです。

そして何より原作者の鳥山明先生自身が執着から解放され作品を楽しく作っています。

そういう「楽しむ」ことの大切さを教えてくれたのが本作ではないでしょうか。

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