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映画『ROOKIES -卒業-』は人気野球漫画『ROOKIES』実写版の集大成として位置づけられる作品です。

監督の平川雄一朗、主演の佐藤隆太と市原隼人らテレビドラマ版のスタッフ・キャストが制作しています。

劇場版としてテレビドラマでは登場しなかった笹崎戦など盛り沢山の内容は受け手を最後まで飽きさせません。

二子玉川高校野球部のメンバー達が新入生の赤星と濱中を迎えますが、赤星は協調性皆無の個人主義でした。

困惑する部員たちや御子柴たちの説得など新たな波乱が感動のドラマを作り出しているのです。

本稿ではそんな赤星の成長がもたらした影響をネタバレ込みでじっくり考察していきましょう。

また、ニコガク団結の鍵と甲子園を経た安仁屋たち野球部の決意も読み解いていきます。

原作漫画版との違い

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本題を考察していく上でまず整理しておきたいのが元のエピソードとなった原作漫画版との違いです。

まず原作漫画との違いでいえば、ヘタレに描かれていた濱中が割としっかり者であることが目立ちます。

これはどちらかというと役者・石田卓也の精悍な顔立ちと溌剌とした演技によるものではないでしょうか。

また、原作では笹崎高校の川上君らの苦悩が描かれるのですが、劇場版では殆どカットされています。

これは尺の都合もありますが、何よりも主人公側のドラマに比重を置いた結果と見ていいでしょう。

赤星と濱中を中心に真のチームになっていく二子玉川高校野球部の最後の夏は何を見せてくれるか?

その辺りに目を向けつつ、本題を考察していきます。

赤星の成長がもたらした影響

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

本作のドラマの主眼として描かれているのは問題児・赤星の成長です。

協調性皆無で常に人の輪に群れなかった彼は人間的にも技術的にも真のエースに成長していきます。

そんな赤星の成長が野球部全体にもたらした影響を考察していきましょう。

甲子園が現実となる

夏の甲子園全試合記録BOOK 増補改訂版2019

結論からいえば、まずチームの戦力として赤星の成長がチームにもたらしたのは甲子園の実現です。

彼らは長年の夢であった甲子園出場を叶え、上のステージを目指すことが出来るようになりました。

赤星はいわゆる「スーパースター」であり、あらゆる強豪校からスカウトが来る程の逸材です。

しかもそんなスカウトすら「近いから」という理由で蹴り飛ばし、メジャーを視野に入れています。

野球漫画版流川楓ともいえる末恐ろしい、正にルーキーの中のスーパールーキーです。

常に高い意思を己の中に持って夢に邁進する彼の存在があったことが何よりの影響でしょう。

技術力の向上

2つ目に挙げられるのが二コガク野球部全体の技術力の向上ではないでしょうか。

安仁屋を中心として二コガク野球部はそれぞれが違う個性と才能を持ったスターの集まりです。

しかし突出した個性はあれど、部全体の技術力が中々向上しないという問題もありました。

その穴を埋めてくれたのが赤星だったわけであり、彼の技術力は抜きん出て高かったのです。

そんな彼がストイックに取り組むことで部全体に緊張感が生まれていくようになります。

安仁屋の補佐役

補佐役の精神構造―リーダーを支えた名参謀の条件

そして3つ目に赤星は同じエースとして尊敬している安仁屋の補佐役をこなすようになります。

守備の時、配球が笹崎に読まれていることを告げたのは他の誰でもない赤星でした。

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