出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B074N4RC7H/cinema-notes-22
任天堂が生み出した日本を代表するゲームキャラクター「マリオ」。
現在でもシリーズが続くマリオシリーズ。
中でも1985年にファミリーコンピューターで発売された「スーパーマリオブラザーズ」は、社会現象ともいえる人気を得ました。
マリオの宿敵・クッパはこのゲームで初登場しました。
そのスーパーマリオブラザーズをアメリカで映画化したのが1993年公開の「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」です。
マリオを演じるのは幅広い役柄を演じたキャリアを持つボブ・ホスキンス。
クッパ役は「イージーライダー」などで知られる名優デニス・ホッパー。
ルイージやヨッシーといったお馴染みのキャラクターも登場。
またマリオを代表するアイテムのきのこも物語に活かされるなど、ゲームとはひと味違う楽しさを持つ作品です。
本作のヒロインはゲームボーイソフト「スーパーマリオランド」に登場したデイジー。
映画では彼女とルイージの恋が描かれました。
最終的にデイジーは故郷である異世界に残り、二人の恋は終わりました。
異世界に残ったデイジーの真意と、彼女がラストで再び助けを求めに来た理由。
そして、印象的なきのこ菌が及ぼす力を考察します。
二つの故郷を持つデイジー
デイジーには二つの故郷があります。彼女の決断の裏にはそれぞれの世界への思いがあります。
地上への思い
デイジーはクッパから、地上で他の人間と自分を比較した時に感じる気持を指摘されていました。
詳細には描かれてはいませんが、デイジーの様子からクッパの言葉は図星であったと考えられます。
デイジーに地上の人間と格段に違う部分は見受けられませんが、やはりどこか自分の居場所はここではないと感じていたのでしょう。
卵から出てきたことを知る人から奇妙な存在として見られ、それが地上への違和感に繋がったとも考えられます。
嫌いではなくても、地上にはいずらさも持っていたと考えて良さそうです。
異世界への思い
はじめて自分の目で見る異世界。
しかし、そこにはイギーやトードなど自分を慕ってくれる存在がいました。
本能的に、やはりこの世界こそが自分の世界と考えた心のうちを察することができます。
そして、異世界にはデイジーを奇妙な目で見る人物などいません。
地上よりのびのびした気持ちになれたと考えられます。
デイジーが異世界に残った理由
デイジーが異世界に残った真意は何だったのでしょうか。