出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00B511YUS/?tag=cinema-notes-22
「ダーク・シャドウ」は、ティム・バートン×ジョニー・デップのゴールデンコンビによるダークファンタジー映画です。
長年のコンビである2人がダークでシュールな世界をコミカルに形成し、ちょっとしたネタで出だしから視聴者の心を鷲掴みにしてきます。
今回は、復活したバーナバスが何故アンジェリークに勝てたのかの要因を考察!
愛憎渦巻く戦いが子孫を巻き込んでどう変化したのかに目を向けながら、ヴィクトリアがジョゼットを名乗った意味にも迫っていきます。
バーナバスは何故アンジェリークとの戦いに勝てたのか?
バーナバスがアンジェリークを倒せたのは、ひとえに家族(子孫たち)の力があったからでしょう。
200年の時を経て復活した彼はコリンズ家の子孫を家族として大切にしました。
彼自身がコリンズ家の過去の繁栄を取り戻したいというプライドもあったのでしょうが、家族に対しての愛情はそれだけではありません。
コリンズ家に残ったエリザベスやキャロリン、デヴィッドを大切にしたからこそ、彼女たちもバーナバスを家族として迎え入れたのです。
アンジェリークとバーナバスの戦いは個人 対 家族。
1つの災いに家族が力を合わせて立ち向かったからこそ、バーナバス率いるコリンズ家はアンジェリークを倒せたのでしょう。
男と女の闘いはアンジェリークの勝利だった
ラストシーンでの戦い以外でも、アンジェリークとバーナバスは幾度か衝突しています。
200年の時を経ての逢瀬で睨み合い、社長室でのバトルや起業家としての争い。
アンジェリークはバーナバスを愛しすぎたことから、彼と血のつながりのある子孫までもを敵として戦ってきたのです。
愛憎による争い
ビジネスのために呼び出したバーナバスをアンジェリークは誘惑。
決裂しかけた話し合いを力技で自分に振り向かせる方向にもっていこうとします。
アンジェリークは歪んだ愛情から、バーナバスは自分を地獄に落とした憎悪を持ちながらもひと時の肉体関係に発展。
ここでの勝負はアンジーの誘惑に負けて彼女を抱いてしまったバーナバスの敗北で幕を閉じます。
あたしのモノにならないなら、破滅させるわよ
引用:ダーク・シャドウ/配給会社:ワーナー・ブラザーズ
事後のアンジェリークのセリフは、この場面での勝利宣言だったと受け取れます。
実力と経験はアンジェリークが上
魔女として200年以上生きているアンジェリークは、その力も知識もバーナバスよりも上です。
そのため、バーナバスが単独で彼女に挑むときは決まって敗北を味わわされてしまいます。
コリンズ家がピンチに陥るのも、単身でアンジーの元に乗り込んだ彼が棺桶に閉じ込められてしまったから。
ヴァンパイアの力を持っているバーナバスですが、その力は彼を異形へと変化させた魔女よりも格下なのでしょう。
現に彼が1人で挑んだ戦いは、全てアンジェリークの勝利で終っているのです。
アンジェリークとの戦いに勝てた要因
アンジェリークは無機物に命を与え、空中すらも歩ける万能の魔女でした。