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2016年公開のディズニー映画『ファインディング・ドリー』は、大人気映画「ファインディング・ニモ」の続編となっています。
ナンヨウハギのドリーは前作でも強烈なインパクトを与えてくれましたが、本作ではまた違った顔を見せてくれました。
すぐ忘れることが特徴のドリーですが、なぜ彼女はすぐ記憶を無くすのでしょう。
また初登場のドリーの両親は、幼いドリーをどのように教育し接していたのか、ドリーの総てにフォーカスを当ていきます。
前作に続き本作は、とても大切なことを観る者に語りかける映画でした。
ドリーが何でも忘れてしまう理由
ドリーは何でもすぐに忘れてしまい、カクレクマノミのマーリンを イラっとさせてしまうシーンも登場します。
今作品ではなぜすぐに忘れてしまうのか、その理由がしっかりと描かれていました。
短期の記憶障害を持っている
劇中で彼女は自分のことをしっかりと紹介しています。
こんにちは、私はドリー、短期記憶障害があるの
引用:ファインディング・ドリー/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
「なんでも忘れてしまう」と子供向けに訳されていますが、英語をそのまま読み取っていくと「短期記憶障害」といっています。
認知症の症状ともいわれ、ついさっきのことを忘れてしまうので同じことを繰り返し聞いたり話したりしてしまうのです。
本作でドリーに両親の記憶があったのも、短期記憶障害は継続的な記憶は忘れないという理由があったからです。
ドリーは障害のことを気にしていない
記憶をすぐに無くしてしまうドリーは、トラブルメーカーだと思われがちです。
しかし本作に描かれたドリーはいつも前向きで、忘れることを気にしていません。
とはいえ、障害を無視しているわけではなく、しっかりと向き合っている姿も描かれています。
大切なことは何度も何度も復唱していました、こうすることで継続的な記憶として忘れないようにしようとしているのです。
ドリーが短期記憶障害を乗り越えて楽しく生きている理由は、両親の育て方にありました。
両親のドリーへの接し方
本作は前作「ファインディング・ニモ」に続き障害がテーマに描かれています。
ドリーの両親も、ニモの父親であるマーリンも障害を持つ子供の親なのです。
前作ではマーリンの育児にスポットが当てられていましたが、本作ではドリーの両親の子育てが話題になっています。
対称的なマーリンとドリーの両親
自分の子供に障害があったら、自分ならどうするだろう…。
前作ではマーリンがニモを守ろうと様々なことを制限し、友達と一緒に行動するという自由を奪っていました。
一方マーリンと対称的に描かれていたのがドリーの両親チャーリーとジェニーです。