このシーンは自分が美しくなるということがどういうことなのかを物語る伏線となっているのです。
ちなみに劇中で流れていた映画は、トム・ハンクス主演の「ビッグ」というコメディ映画です。
レネーが受付に選ばれた本当の理由
レネーはとあるハプニングで、体型も顔も絶世の美女に変化したと勘違いしています。
彼女は突然自信に満ち溢れた人生を送りますが、レネーを変えた理由は本当に自分の見た目だけだったのでしょうか。
容姿はきっかけ
レネーの服装は一変し、どんなことにも積極的に突き進んでいくような女性になりました。
リリー・ルクレア社の受付に応募したのも、その勘違いの自信からです。
しかし実際の見た目は以前と何も変わっておらず、当然ながら不採用になるのが自然流れではないでしょうか。
このオフィスに出勤して、皆さんに幸せを味わってもらうこと
引用:アイ・フィールプリティ/配給会社:STXエンターテインメント
エイヴリーが彼女を選んだのは、内面の純粋さであり美しさです。
受付に応募する勇気は「勘違いの自信」があってこそですが、採用されたのは彼女自身が元々持っていた美しさがあったからでしょう。
エイヴリーが認めたポジティブさ
本作で主演を超える存在感を放っていたエイヴリーは、少し緩めのキャラクターです。
自身も声というコンプレックスを抱えていたからこそ、レネーの迷いのないポジティブさに惚れたのではないでしょうか。
見た目が周囲より劣っていても、引けを感じていないレネーはとても美しく感じます。
そして、エイヴリーを演じた名女優ミシェル・ウィリアムのコミカルな演技も本作の見所のひとつとなっています。
最後に起こった本当の奇跡
レネーは魔法が解けても、前のようにいじけてばかりはいませんでした。
セカンドラインのモデル
劇中で、もう一度奇跡を起こして欲しいとソウルサイクルに向かったレニーですが、ここで彼女は奇跡を経験していたのです。
彼女は消費者とはかけ離れた美女がセカンドラインのモデル、というのは違和感があると気がついたのでしょう。
この気付きこそが、最後の軌跡へと繋がっていく糸口になりました。
奇跡のスピーチ
レネーは自分は何も変わっていなかったと気がついた後に、堂々とスピーチをしています。
セカンドラインで人生は変わらない
自分で変えるの、必ず変えられるわ、信じて。
引用:アイ・フィールプリティ/配給会社:STXエンターテインメント
これまで、自分の容姿を欠点であるとして隠したいと思っていた彼女が大きく踏み出したのです。
自分を綺麗にしてくれるのは魔法でもなく、化粧品でもない…。
自分が動き出すことだ、と彼女は気がついたのでしょう。
少し前のレネーからは想像もつかない堂々とした姿です。
自分を受け入れられたこと
最後に起こった本当の軌跡は、レネーが自分自身を受け入れられたことではないでしょうか。
あるがままの自分で仕事や友人、そして恋人のイーサンに向かっていけました。