地下に落ちたマディソンが銃を撃ち、破裂したガス管によって爆死するシーンは現役エンジェルとの違いを大きく表現しているのでしょう。
マディソンは現役エンジェル時代も銃によって瀕死の重傷を負い、銃によって自滅しました。
無意味な場所で放った弾丸で敗北に決定打を打ったあたり、マディソンはエンジェルではないという強い意思表示を感じます
ディランがエンジェルを抜けようとした意味
ディランは自分の過去や今後のメンバーの入れ替わりを考えて、先にエンジェルを抜けようとします。
しかし、初代エンジェル(ドラマ版の初期メンバー)ケリーの幻覚に励まされたことによりデュランは覚醒。
この演出が入ることで、恋愛が中心だった1作目とは違い仲間を中心としたストーリー展開がより強固なものに変化。
自分たちよりも格上のエンジェルだったマディソンにさえ、仲間と共に挑めば勝てるという絆の重要性が強調されたのです。
また、ケリーを出すことで過去のエンジェルたちの仲間を思う気持ちも再確認。
シリーズ作を連想させ「チャーリーズ・エンジェル」というシリーズの見どころも意識させたのではないでしょうか。
過去から今へ引き継がれるエンジェルたち
「チャーリーズ・エンジェル」はドラマから始まった人気女スパイシリーズです。
初代からキャストを変えてつむがれるストーリーは、時代に合わせて大きく変わっていくのが魅力。
本作では初代エンジェルであるケリーも登場し、過去のメンバーとの対峙を描いている部分に繋がりと変化を感じさせられます。
ナタリーたちのストーリーは一旦終了
キャメロン・ディアスが主演をつとめたシリーズは、2003年に製作された本作「フルスロットル」で終了です。
彼女たちの活躍をまだまだ見たいと感じるもののドラマ化などには至りませんでした。
当時の主力キャストは映画を中心に活躍しているメンバーだったため、ここら辺は仕方のないことかもしれません。
新たなエンジェルは?
チャーリーは、新たなエンジェルたちを引き連れて銀幕へと戻ってきます。日本では2020年に新生「チャーリーズ・エンジェル」を公開。
ナオミ・スコットやクリステン・スチュワート、ノア・センティネオをエンジェルに迎え、世界の悪と戦う新たなレディ・スパイが誕生。
ディランを演じたドリュー・バリモアも製作総指揮に入り、先輩エンジェルとして新たなエンジェルたちの魅力を演出してくれます。
次代のエンジェルたちもまた、アクションと華美な衣装で魅惑とスペクタルの世界に観る者を惹き込んでくれるのでしょう。