出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B078N1SKB9/?tag=cinema-notes-22

紗倉まな執筆の「最低」を2017年に監督瀬々敬久が映画化したのが、本作『最低』です。

原作者の紗倉まなが、自身のAV女優としての経験を元に書き上げているので、映画版でもリアルな裏社会が鮮明に描かれていました。

綾乃の途切れた電話の内容にフォーカスを当て、事務所に応募した理由を紐解いていきます。

また、あやこの言葉に美穂がうなずいた意味を深く考察していきましょう。

綾乃の電話の内容

最低。 (角川文庫) (日本語) 文庫 –

映画のラストシーン、佐々木心音演じる綾乃は日比野さんに何を伝えようとしていたのでしょう。

自分がAV女優であること

綾乃は家族とのわだかまりも消え、自分に正直に生きようとしています。

かつて家族にAV出演を隠し苦しんでいた自分…。

同様に日比野さんにもAV出演のことは告げていませんでしたが、ありのままの自分を伝えようとしたのではないでしょうか。

それが自分が楽に生きる為の手段だったのでしょう。

私は生きる

全てが今壊れても

引用:最低/配給会社:KADOKAWA

映画のキャッチコピーのように、自分らしく生きる為に日比野との今を壊そうとしたのです。

AV出演を内緒にしておけば、2人の「今」は続いていくはずなのに、彼女はそれを良しとはしませんでした。

日比野さんを好きだということ

彼女はAV出演を告げた後に日比野さんのことを好き、という気持ちを伝えたのではないでしょうか。

日比野さんは、綾乃というひとりの女性としっかり向き合ってくれる人です。

嘘の仮面をかぶった自分ではなく、本当の自分の言葉で愛を伝えたのでしょう。

別れた方がいいと告げた

別れ

綾乃は、AV業界という世界が自分だけでなく周囲の人たちにも辛い思いをさせることを知りました。

家族に辛い思いをさせてしまった彼女だからこそ、AVをやっている自分とは別れた方がいいと告げたのではないでしょうか。

今後日比野さんに嫌な思いをさせてしまう、本当に好きだからこそ別れを告げたと考察出来ます。

AVを辞めないということ

彼女は事務所の屋上で電話をしていました。

北海道出身で、湿原の立ち枯れた木のようにビルが見えるそうです

引用:最低/配給会社:KADOKAWA

劇中でマネージャーが美穂にいったセリフですが、この時話題に出たモデルは綾乃です。

綾乃はいつものように、事務所の屋上でビルを眺めています。

おそらく、彼女はAV女優を仕事として選んだのではないでしょうか。

これまで流されるようにやっていたAVですが、これからは自らの意思で仕事として向き合っていくのでしょう。

日比野さんにも、これからもAV女優を続けていくと告げたはずです。

それぞれが事務所に応募した理由

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