禁止されている「ポケモンバトル」が盛大に行われていたり、危険な薬「R」も出回っています。
これらは大都会を風刺しており理想郷と呼ばれる街であっても、裏には隠れた闇の部分が存在していることを示唆しています。
ポケモンたちを折り込みながら、ダーク過ぎないカラーで裏社会が描かれています。
犯罪と裏社会は切っても切れない関係なのですね。
「R」は現実社会のドラッグのようなもの
劇中に登場する「R」はポケモンを錯乱状態にする薬です。
黒幕であるハワード・クリフォードが研究し生み出したものですが「R」は現実社会にはびこるドラッグのような存在で描かれています。
ドラッグを使用しても大元の黒幕までは知らないという、現実社会とリンクするシーンです。
「R」はロケット団へのオマージュ
劇中で謎として追われていく「R」は何の略なのか最後まで語られることはありませんでした。
しかしファンの間ではロケット団の「R」ではないかと囁かれています。
作品の重要アイテムともなる薬は、おそらくロケット団へのオマージュだったのでしょう。
ライムシティは意図的に作られた街
ポケモンと人間が共存するライムシティは、黒幕であるハワードによって創設された街です。
そして、実はライムシティ創設には大きな闇が潜んでいたのです。
表面上はポケモンとの共存の街
ライムシティに住んでいる誰もが、創立者のハワード・クリフォードを優しいお爺さんと思っていました。
ポケモンとの触れ合いの中で、自身の持つ疾患も癒されるのだろうと観るものもミスリードされるのです。
ハワードが目指した本当のライムシティ
ハワードは自分の事しか考えない犯罪者の一面を持っています。
疾患を克服すべくミュウツーの体を手に入れますが、なぜミュウツーの力を利用し、市民の魂をポケモンに入れてしまったのでしょう。
通常なら自分の悪くなった体を捨て、疾患から解放されたらそれでいいのではないでしょうか。
しかしハワードは自分だけポケモンに入るのを良しとしませんでした。
この行動は、新たなライムシティを創立することを意味しています。市民をポケモンにしたのは、疾患を克服した自分が頂点に返り咲く手段という訳です。
父と息子の確執
「名探偵ピカチュウ」では父と息子の確執がメインテーマとして大きく取り上げられています。
父親の愛と息子の愛の形を詳しく見ていきましょう。
ハリーが息子を思う心
母親を失い、ティムは仕事を求めた父ハリーにも捨てられたと思い込んでいます。