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1992年に公開された『ボディーガード』は、ホイットニー・ヒューストンの主題歌があまりにも有名です。
有名歌手のボディガードをするところから始まる切ないラブストーリーは、人間の欲を描いた作品でもあります。
公開当時、ニッキーが殺された理由やポートマンがレイチェルにこだわる理由には多くの意見が飛び交いました。
そこで、殺し屋ポートマンの真意を掘り下げて考察していきます。
またラストシーンの意味を徹底考察し、その後の二人にも思いを巡らせていきましょう。
なぜニッキーは殺されたのか
劇中で狙われているのはレイチェル・マロンのはずなのに、なぜニッキーが殺されたのでしょうか。
殺された理由はポートマンの行動から推測することが出来るようです。
依頼は既に関係なくなっていた
ニッキーを殺したことは、すでに依頼の下で動いていないことの象徴です。
この時点でポートマンは、自身の気持ちでレイチェルの暗殺をしようとしていたのではないでしょうか。
始めはお金の為の仕事でしたがレイチェルが彼を拒んだことが原因で、殺すことへの執着が個人的なものになっています。
ニッキーが暗殺を止めようとしていることを否定するかのように、自分の殺意が続いていることを示したのでしょう。
目的が変わった為
ポートマンは、自分を当て馬にされたことに気がついていたと考察出来ます。
そのことがきっかけで彼の中のプライドが傷つき、何かが壊れていったのではないでしょうか。
当初レイチェル殺害はただの仕事でしたが、個人的な感情からレイチェルに対しての憎しみを感じたと思われます。
彼女の全てを奪うことが目的に変わったのかもしれません。
誰が乗るかわからないボートに爆弾を仕掛けていたことから、レイチェルだけを狙っていないことが考察出来ます。
誰が死んでもレイチェルが苦しむなら無差別でも構わない…。
彼の中に歪んだ感情が生まれていたのかもしれません。
レイチェルの姉であるニッキーを殺してすぐに逃げたことから、目的は果たしたといえます。
自分の正体を知っていると思った
私欲で暗殺を犯そうとしているポートマンにとって、姉ニッキーは目障りな存在になったのではないでしょうか。
もしかしたら自分が犯人だと知っているかもしれない…。